回答終了
アニメの演出について質問です。 アニメの演出家は具体的にどのようなことを するのでしょうか? 調べた限り、絵コンテを制作したりすると見ましたが他にもどのような作業をされているのでしょうか。 制作進行から演出家へのキャリアアップが よく説明されていますが、制作進行から どのような職種のキャリアアップが1番 多いのでしょうか?
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演出というのは監督なんですよ。映画などの場合は監督と言いますがテレビの場合は監督というのはシリーズディレクターのことを指し、各話数を担当する監督?を「演出」という場合が多いです。 シリーズの場合はシリーズディレクター(監督)も重要な話数は演出を務めます。 監督(演出)の場合、「撮出し」ができるかが一番重要です。 絵コンテを描く場合もその映像をどのように作るかという部分を理解する必要があり、そのためにどういう素材が必要かという知識が必要です。 撮出しというのは仕上がってきた素材(セルデータや背景データなど)を確認してその素材で自分の思った映像ができるかどうかを判断して撮影セクションにそれらの素材を送るわけです。 いくら自分の頭の中で「こういう映像を作りたい」と思っても撮影に素材を送ってその映像が作れなかったら意味がありませんからね。 制作進行からのキャリアアップが多いというのは制作進行は各セクションへの素材の発注などをしていく過程でどういう絵を作る場合にどのような素材が必要かということを学べるからです。 制作進行よりも監督へのキャリアアップが向いているのは撮影セクションです。上がってきた素材を全て確認して撮影するわけですから。 そして監督が希望する絵を完成させるのに必要な素材やコストを理解しておく必要もありますからね。 例えば名作の「銀河鉄道999」の劇場版の監督の「りんたろう」さんは撮影出身です。撮影セクションで出来ること、出来ないことを熟知していますからどんなに面倒くさい撮影指示でも撮影不可の素材は回ってきません。 絵はうまくても作画セクションから監督になった人の中ではこの撮出しがちゃんと出来ない人の確率が高いです。 りんたろうさんはフィルム時代の方ですがデジタルでも基本は同じです。 ところがアニメ制作はスケジュールがタイトな場合が多いので本来だったら監督が要望する絵を作るには撮影不可の素材でもそれを制作に戻せば間に合わないことが分かる場合、撮影セクションの仕事でないような素材作りをしたりして撮影する場合もあるんですよ。 ただそれを撮影でしてしまうと監督やその素材を作ったスタッフが「あの映像を作るのにあの素材でいいんだ」と思ってしまう場合が多く同じ過ちが切り返されることも多いんですよ。 もちろん撮影はそのことを説明はするんですがそもそも撮出しがちゃんと出来る能力のない監督の場合、説明してもわかってもらえないんですね。 監督はセルデータなどの上がってきた素材の確認もしますが撮出しができていない監督の場合、その素材でOK かも間違っている場合も多いんですよ。 ちなみに自分はフィルム(セル画)時代からデジタル制作の今まで撮影監督を務めています。
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