2番目の回答者さんの仰ることに、私も大賛成です。私自身の感じたものから、微力ながら補足します。 私も経理では無いものの、関連業務の教養として簿記2級を取りました。真っ先に気がついたのは、原価計算の意義です。 私の勤め先はIT系です。工業簿記の内容はいかにも工場の話で、材料とか何とかはこの業界には関係ないと思って勉強していました。 でも、取ってから会社の財務情報を見て気が付きました。アプリケーションを開発して売る、コンサルティングサービスを設計して売る、仕入れたものに付加価値をつけて売る、その全てが原価計算です。 設計・構築するまでにいくらかかるの?それを売るまでにいくらかかるの?売った結果いくら回収できるの?が分かってはじめて、商品の適正価格が決まり、年間の予算が決まり、利益を増やすための改善や投資が決まります。これは無形サービスか有形サービスかに関係ない話です。 最近入社した財務責任者が「契約数は目標以上に伸びてるのに、売上と利益率の伸びが異常です。新規売上に占める割引プランが増えてるようです。この○○%割引プランは私が決裁した記憶がないですが、コストもそれに準じるんですよね?どういう計算で価格設定されてます?これは初回割引での集客とかいう以前の議論ですよ。」と創業者に突っ込んだ結果、価格も顧客獲得戦略も営業戦略も大きく改善されました。 現場の営業からするといい迷惑だったかもしれませんが、原価計算の考えはこうやって経営に返ってくるのかと私は痺れました。 3級を取った時は「簿記ってこんなもの?江戸時代の商店の勉強かな?」と思いました。正直、2級の工業簿記で初めて会社のカネを取り扱う学問としての実践的な意義を見ることが出来たと、個人的には感じます。
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実務といっても様々です。 日々の処理を粛々とこなしていくだけなら商業簿記だけで事足りるかもしれませんね。 でも世の中って商業簿記が前提としているような仕入れたものをそのまま売るだけの商品売買業ばかりではありません。 むしろ大多数の会社が自社特有の製品やサービスを開発して、それを提供することで収入を得ています。 収入を得るということは売価を設定する必要がありますが、原価がいくらなのかも分からないようでは売価を決めることもできません。適当に売価を決めた結果まったく儲けが出ませんでしたでは会社は立ち行きません。 つまり原価を正しく把握しておくということは質問者様が思っている以上に重要ということです。 そのため様々な原価計算方法を事前に学んでおくことに時間を費やすのはコスパが悪いとは思えません。 営業職や企画職でも変な契約や企画を推し進めて赤字を垂れ流すわけにはいかないので小まめなシュミレーションは欠かせません。 そのため差異分析やCVP分析のような考え方も経営をしていく上では非常に重要になってきます。 つまり工業簿記・原価計算で学ぶような考え方は意思決定に近い立場の人間ほど必要ということです。 冒頭に戻りますが「実務」の内容によって重要度も役立つかどうかも変わってきますね。
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