工業簿記の基礎を理解しているかが問われる問題ですね。 でもこの基礎を理解するのが難しいので、勉強したての方には少々高難度な問題かも…。 原価差異があるということは材料勘定、賃金・給料勘定、製造間接費勘定のいずれかに差異が発生しているということです。 しかし解答欄の材料勘定、賃金・給料勘定には差異がありませんので、製造間接費勘定に差異が発生していることが分かります。 つまり仕掛品勘定に振り替えられた製造間接費750千円は予定配賦額であるということですので、実際発生額を算出して製造間接費差異を把握します。 製造間接費は間接材料費、間接労務費、間接経費で構成されます。 よって、それぞれの実際発生額の合計額=製造間接費の実際発生額です。 ・間接材料費154千円 補助材料12,000+100,000-8,000=104,000円 消耗工具器具備品費50,000円 ・間接労務費359千円 直接工(600,000+10,000-10,000)×10%=60,000円 間接工300,000+4,000-5,000=299,000 ・間接経費215千円 減価償却200,000円 保険料15,000円 以上より、製造間接費の実際発生額は154+359+215=728千円です。 予定配賦額>実際発生額ですので、750-728=22千円の貸方差異となります。 仕訳は製造間接費22/原価差異22 この原価差異は売上原価に振り替えます。 原価差異22/売上原価22 以上が売上原価の原価差異の求め方です。 月次損益は貸借差額で簡単に求められるので割愛します。
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