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「庁」という漢字には、役人が執務をする場所という意味があるので、国の機関や自治体の機関など様々なところで使われます。 そのことを頭の片隅に置いておいてください。 庁と省の違いは、上下関係にあります。 「省」は国の行政機関(中央省庁)の最上位の組織の名称で、「庁」は省の外局として置かれます。 外局というのは、省の下部組織という意味であり、省の本部(本省)のことを内部部局と呼ぶのに対して、外部に置かれる部局だから外局と呼んでいます。 ただし、「庁」は外局の庁として以外にも、内閣に直属する特別な行政機関の名称としても使われます。例えば、復興庁やデジタル庁が該当します。この2つの庁は、外局ではなく内閣に直属しており、一般的な「庁」とは別物です。 また、宮内庁に関しては「庁」と付いていますが外局でもなければ内閣に直属するわけでもない、特別の中でもさらに特別な組織として設置されています。 警察というのは治安維持を担う組織の名称であり、警察庁、警視庁、道府県警察という種類があります。警察庁は、国の行政機関である内閣府の外局である国家公安委員会の特別の機関として設置されており、警視庁は東京都の、道府県警察はそれぞれの道府県の機関です。警視庁・道府県警察の中には本部と警察署があります。 警視庁は、東京都の組織ですが「庁」と付いています。これは外局ではなく、規模が大きいため「庁」と付けられています。 警視庁以外でも、都道府県の組織で規模が大きいものは「庁」が使われます。例えば企業庁や病院事業庁が該当します。 消防は消火、救助、救急、防災、予防などを担う組織のことで、消防庁、東京消防庁、市町村消防本部などがあります。 消防庁というのは、上記で説明した通り、外局です。総務省の外局として置かれています。 東京消防庁は、東京都の消防組織です。これも、規模が大きいために外局ではないが「庁」が使われています。 消防署は、東京消防庁・市町村消防本部の中にあります。 消防庁と東京消防庁は別物であり、区別するために外局の消防庁を「総務省消防庁」と呼ぶ場合が多いです。 都道府県庁は、都道府県の行政機関ですので、国の行政機関の「庁」とは別物です。 このように、「庁」という漢字は国・自治体を問わず多くのところで使用されています。
一部の例外を除けば,省には上部組織は存在しませんが,庁は上部組織が存在すると言う事です。 警察庁は,内閣府の外局である国家公安委員会の『特別の機関』であり,消防庁は,東京消防庁(東京都の機関)と区別する為に,総務省消防庁と呼ぶこともあります。その名の通り,総務省の外局で,職員は消防吏員ではなく官僚で,実働部隊を持ちません。 支援車等の消防車両や消防ヘリコプターを所有していますが,実際の維持管理は貸与先の自治体が行なっています。消防庁は消防機関への直接的な指揮権はなく,助言や指導,調整等にとどまる 警察庁は,各都道府県警察本部を統括する国家機関で,警視庁は東京都の警察本部の事です。日本の警察は,警察庁が都道府県警察の指揮を執る事実上の国家警察です。 警察庁長官の都道府県警察に対する指揮監督権は,都道府県警察本部長をはじめ国家公務員である警視正以上の地方警務官の任免権や都道府県警察に要する経費の支弁などを通じて,警察庁は都道府県警察を事実上指揮下に置いています。 又,検察庁は法務省の『特別の機関』機関とされていて,法務省が所管しているように見えますが,法務省の幹部は,各局長・事務次官は検事です。 刑事局長・事務次官の多くは,検事総長候補ですので実質的には,検察庁が法務省を支配しています。
警察は警視庁ではなく警察庁のグループになります 消防は総務省のグループになります。 省と庁の違いは規模の大きさになります。
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