アクチュアリー資格に興味があるんですけど大学は情報系か理学部数学科ならどっちがいいですか？

Question

アクチュアリー資格に興味があるんですけど大学は情報系か理学部数学科ならどっちがいいですか？情報系なら仮にアクチュアリーにならなくても他に沢山選択肢が残っている気がするのですが、数学科に行って確率統計を専攻してみたい気持ちもあります。

Answer 1

情報系

Answer 2

大学の数学科（あるいは数理科学科等）も結構大学によって違います。
大学の組織づくりのルールって、結構決まってないので。

数学を大まかに分類すれば「純粋数学」と「応用数学」に分かれます。

純粋数学は「数学科」に属することが多いのですが、「応用数学」は数学科にあったり、工学部にあったり、あるいは経済学部（例えばファイナンスや計量経済）にあったり、色々だったりします。

アクチュアリーは基本「応用数学」の領域です。

確率統計も、応用数学の領域であったり、もっと抽象化を進めて「純粋数学」の領域にあったり、結構様々です。

純粋数学の確率論は、かなり実務からかけ離れたことをしています。

ここに大学の講義ノートが公開されてますが、まあこれってほぼ「測度論」です。高校の確率とは相当違います。（高校の確率は、むしろ「組み合わせ論」に近い。）

https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kyuta/probability_v3.pdf

まあ、これ。結構な部分「測度論」ですね。

測度論というのは、積分などの理論の一般化ですね。結構抽象的です。それなりに難しいです。測度論を極めても、アクチュアリーの仕事にはあまり直接は使えません。アクチュアリーは基本、保険商品等の設計や資産の「実務」ですので。（もちろん、その辺を理解しているアクチュアリーさんも居ると思います）

アクチュアリーも金融会社のクオンツ（数理の仕事をしている人）も、それなりにレベル感も様々らしく、そういう「実務」に近い人が多い一方、最新の論文などを読み漁り、それを実務に適用するしている「研究」に近いことをしている部隊もあるそうです。その場合はあるい程度理論チックな素養は必要とされるみたいですが、学術の研究ではないので、純粋数学的な確率統計は「ざっくり理解している」ぐらいなのが実態みたいです。

「クオンツ」みたいな仕事に関しては、結構工学部が多いとは聞きました。しかも必ずしも情報系とは限らず。素養があれば、金融機関も採用するんでしょうね。まあ、学部４年、修士６年。就職すれば３０年、４０年その手の仕事をするわけですから、素養があれば後は就職させてから鍛えればいいということでしょうかね。

会社によって違うとも聞きますがアクチュアリーも、アクチュアリー採用枠で採用し、採用してからしばらくは普通の仕事は免除して、アクチュアリーの勉強ばかりさせる会社もあるみたいですね。（むしろそれが普通なのかも）

〜＞ アクチュアリー採用なのに、いつまで経ってもアクチュアリーに受からないと、相当バツが悪いみたいです・・・そりゃそうですよね。特権的に業務免除されているのに、受からないわけですから。

（その辺の事情は、私の会社に都市銀から転職してきたクオンツの人から聞きました。）

どちらにせよ、大学によってどの学科に教授等を配置しているのが違ったりしますので、「学部」「学科」というテンプレにとらわれず、個別の大学のセンセーや講座を調べる必要があると思います。

総合大学だと、他学部、他学科の講義を受けられたりはしますが、それでもそういう単位の融通には制限がありますし、ゼミ、研究室への所属は制限されます。

コテコテの純粋数学のセンセーが集まった数学科に入り、アクチュアリーの勉強しようにも困った（なので、転部、転科する必要が出た）なんてのは少し面倒なので、その辺しっかり調べて志望校を決めるのがいいのではないかと。

なお、私もアクチュアリーの試験問題は見たことはあります。
印象としては数学として難しいというより、本当に「保険」等の仕組みが難しい、という感じでした。

純粋数学の確率統計の先生についてしまうと、そういう「保険数理」などは全く教えてくれません。
（そもそも大学って、「教えてもらう」場所では全くなく。）

この知恵袋の過去のアクチュアリに関する質問を見るとか、ググるとか、アクチュアリの仕事についての本とか、ちょっと調べてみてください。

「大学数学」カテゴリーに、どれだけアクチュアリーに詳しい人がいるのか、正直わかりません。ここで「回答者」されている方は、比較的「純粋数学好き」が多いとは思います。

高校の数学までだとよくわからないとも思いますが、大学での数学の扱いって、結構複雑なんですよ。例えば純粋数学の先生で「統計は、社会的価値は認めるけど個人的には大嫌い」という人は結構います。

Answer 3

私なら情報系を推します。
選択肢が残ってるのもそうですし、何よりアクチュアリーはまずなれるかどうかわからない、そして質問者さんに合うのかわからない、難点があります。
前者に関しては日本はアクチュアリーにかなり学歴を求めることや、試験自体が難しいことが理由です。そのためアクチュアリーになるつもりで大学に進んでアクチュアリー職を探してるけど、結局どこにも引っ掛からなかったなんてことは普通に起きます。