解決済み
作業療法士を目指してる学生です。 模試の問題を解いていて分からないところがあったので質問したいと思います。 問 車椅子の駆動効率を上げる工夫で最も適切なのはどれか。1.上肢駆動では手とハンドリムとの接触範囲を小さくする。 2.上肢駆動ではハンドリムを握る際の肘関節の角度を屈曲45°にする。 3.下肢駆動では足底が前方に接地するように膝関節伸展位で駆動する。 4.下肢駆動では体幹を前傾させ身体の重心を前方に移動させる。 5.車椅子の全体重量を重くする。 模範解答では4が選択されていたのですが、その他の択に関しての解説が教科書等を見ても無かったため説明をして頂けると助かります。 拙い文章ですが、よろしくお願いいたします。
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実際にやってみるとわかりやすいんですけど、 1. 上肢駆動では手とハンドリムとの接触範囲を小さくする。 →トルクはテコの原理です。 駆動力(T)が等しいなら、作用点での距離が長い方が必要な力(F)は軽くなります。 ですので、作用点での距離が長い=手とハンドリムの接触範囲が長い方が少ない力で動かせます。 よって誤。 2. 上肢駆動ではハンドリムを握る際の肘関節の角度を屈曲45°にする。 →これは運動学の知識。 上腕二頭筋が最大の筋出力を発揮するのは肘関節屈曲90°。 そして、腕橈骨筋が最大の筋出力を発揮するのは肘関節屈曲100〜110°。 肘関節屈曲45°では力が発揮できないからダメ、 よって誤。 3. 下肢駆動では足底が前方に接地するように膝関節伸展位で駆動する。 →これも2と同じ考え方。 こっちは力学的観点で説明すると、下肢駆動では膝関節での屈曲が主な駆動力となります。 膝関節での屈曲は円運動です。 前方に足底を接地させるとトルクの何割かが下方向に働き、駆動力(=水平方向)に繋がらなかったりします。 トルクが下方向に分散されるために駆動効率はよくないので、 よって誤。 5. 車椅子の全体重量を重くする。 →こんなもん、考えんでもわかりますわな。 重たいものと軽いもの、どちらの方が運動させやすいか、という単純なハナシっすね。 思いっきり誤。 で、 4. 下肢駆動では体幹を前傾させ身体の重心を前方に移動させる。 これは運動学。 下肢駆動での主な駆動力の源はハムストの筋収縮です。 このハムストの最大筋力が発揮されるには、股関節屈曲位で大腿四頭筋の張力によるロスが発生しないような姿勢が望ましいよね、 だから股関節をなるべく屈曲させて力の発揮されやすい姿勢にした方がいいよね、ということで、 正。 まあ、この説明はガチガチにバイメカとかやってるPTの先生方からするとガバガバで怒られますけど、この程度の知識でも答えは導き出せますね。
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