酪農初心者、牧場でバイトしてる者です。 バイト先の搾乳のやり方で4つ質問があります。 ①ディッピングカップについて

Question

酪農初心者、牧場でバイトしてる者です。
バイト先の搾乳のやり方で4つ質問があります。

①ディッピングカップについてうちの牧場では、乳房炎治療中の牛も健康な牛も同じカップを使っています。1頭使った後は残った液を捨ててから次にいきますが、特に洗ったりはしていません。これでは移ってしまう可能性がありませんか？

②ミルカーについて
頭数が10頭以下と少ない為、パイプライン式ミルカーではなく、バケットミルカーを運びながら搾乳をしています。これも治療中の牛に付けた後、洗わずに健康な牛に装着しています。これも移る可能性があると思うのですが…

③ストリップカップについて
うちの牧場ではストリップカップを使っていません。使って必ず搾る前に乳質チェックするのが当たり前だと思っていたのですが、使わなくても大丈夫なんですか！？
現にこの前乳房炎の発見が遅れ、正常な牛乳と混ざり一部破棄することになりました…

④乳房炎について
頭数の割に乳房炎発生率が高いです。牛は24時間365日外で放牧されています。夏場は暑すぎて、木陰の土に座ってじっとしています。10頭とも大抵同じ場所におり、そこで糞尿もしてまたその上に座ってしまいます。この汚れた地面で繰り返し過ごすことが乳房炎のリスクを上げてる気がしますがどうなのでしょうか？他に放牧ならではでリスクになりうる事などはありますか？

長くなりましたが上記4点、教えて貰えれば助かります。回答次第でバイト先に改善を求めてみるつもりです。

Answer 1

北海道で放牧併用のフリーストールで酪農やってます。
10年前までバケット搾乳してました。

①ノンリターンのディッパーで、一頭ごとに液を捨てるなら大丈夫でしょう。
普通のOS 、CNSならまず移ることはないです。
緑膿菌とか、ウベリスとかヤバい菌種なら、気分的にもなんか嫌なので、ウチではスプレータイプを別に使用する場合もあります。

②これはダメです。
乳房炎がうつる以前に、抗生物質を使用した牛を絞ったミルカーをそのまま使えば、治療牛乳を廃棄しても高確率でバルク乳から抗生物質反応が出ます。
搾乳頭数が少なければなおさらです。(乳量少なくて薄まらない)
て言うかそんな恐ろしいことしている酪農家がまだいるということに驚き。
((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
乳房炎感染に対しては、罹患牛は別バケットで搾乳が一番ですが、それが出来なければ、一番最後に絞る。

全く意味がないのは使ったライナーユニットを殺菌水のバケツにじゃぶじゃぶするとう行為。もう30年も前から意味なしと言われてます。塩素系殺菌剤は牛乳(有機物)に反応して効果半減です。熱湯(80℃)に浸したあと、その余熱でライナーが乾くことに期待する方がマシです。とにかく濡れたライナーは感染源にしかなりません。
https://www.kushiro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/nkc/gijyutu/R2/2009hon.html

③今時のまっとうな酪農家なら、少しでも廃棄の可能性を減らす(収入を減らさない)ためにもストリップカップは使用します。
どんなに良い餌を与え飼養環境を整えても、最後の最後、肝心なお金になる作業で僅かな手間を惜しむのは、ただのバカです。
ちなみに、カップに溜まった牛乳は尿溝に捨てない方がいいです。牛床と尿溝は繋がっていますよね。菌汚染乳された牛乳は尿溝でさらに菌増えます。
寝ている牛の乳房の直下がそんな環境なら結果は容易に想像できますよね。
素直に搾乳作業中はバケツに捨てましょう。

④日陰が限定されるなら、これはどうしようもないですが、夜間放牧や、泥ねい化した場所への砂や火山灰土の投入、藁物を敷いて入れ替えるなどの方法しか···
放牧ならではの話だと
水飲み場所が遠い、小さい、汚い等で飲水量が減り乳量減。
序列の弱い牛が顕著。
轢(石)の多い場所、地面に穴や露出した樹の根があったりすると趾痛めて捻挫みたいな跛行が出たりする。
スズメバチ(稀)やブユ、アブ等吸血昆虫対策をしないとストレスで乳量減になることもある。
https://farmage.co.jp/products/abukyap/
↑設置場所により効果大( ´ー`)ウチも使ってます

放牧と言っても一般草地転用、林地、山間等色々なスタイルがあるので一概には言えませんんが、貴方のような熱意のある従業員がいるというのは牧場にとってはとても有難いことなんですが。
言われたことしかやらない出来ない奴は、いてもいなくてもたいして変わらない。

貴方の進言を雇用主がうるさがるようならその牧場に将来性はないです。
お仕事頑張って下さい。
(´ω｀)ﾀﾊ-