設計事務所に就職したい専門学生2年です。

Question

設計事務所に就職したい専門学生2年です。来年卒業なので今就活中です。
設計に進みたいので探していますが、どこも自分のレベルに達していない気がして不安です。
もちろん二級建築士の勉強もしています。
でも文字を見てるだけじゃ現場とは違うと思うしなにか役に立って、何か自分のためお客様のためになることをしたいです。設計事務所にお勤めの方、働いてみて学生時代にこれしてたら良かったなぁと思ったことはなんですか？また新建築等の本読んで図面を真似て起こしてみたり外観をスケッチしてイメージを形にしたりすることは意味がありますでしょうか？なにかしたいけどなにをしたらいいかいまいちわかりません…
でも大卒の方と同じになるのでその2年の遅れを少しでもカバーしておきたいのです。
よろしくお願いします。

Answer 1

個人で設計事務所をしています。

二級建築士の勉強中との事、関心ですね。
設計の仕事は、就く事務所の環境によって必要なスキルやモチベーションが結構違うので、一概にコレ！とは言いにくいのですが、ツール面ではJwcadとExcelは誰からも文句を言われない(教えてあげるレベル)くらい使えるようになっていると重宝されると思います。
CADはいろいろ種類がありますが、学生時代にAutoCADやVectorworksでどれだけバリバリに使えてても、所属する事務所によって使用するソフトが異なれば全く使えません。Jwcadは設備外注やメーカー、役所からの図面で送られてくる事が多く、使える事が無駄になる事は絶対にありません。
ExcelはVBAまで使える必要は全くありませんが、他社からもらった法チェック表などを自社用に編集したり、内訳書を作成する際など、比較的計算式などが最初から理解出来る人は重宝されます。

知識面では建築法規(二級建築士レベルでも十分)を合格レベルまで勉強しておき（法規引きの速さとかも）、「確認申請マニュアル コンプリート版」で確認申請ではどのような知識と作図が必要になるのかを疑似体験しておく良いと思います。
入社して「法チェックしといて」とお願いして、ちゃんとチェック出来る子は非常にありがたい。建築法規（用語も含め）を一から教えないと全く分からない子を相手にするのは正直非常にキツイ。
法規の話が通じるのであれば、役所打合せもお願い出来るし。

あと、実務面では全く役に立たない可能性がありますが、国内外の有名建築家による建築作品やプロジェクトを調べたり見学する事も良い時間の使い方だと思います。
実際に働き始めると、そういう事に時間が使えなくなる上に、モチベーションが低くなりがちなので、若いうちになるべく多く見て回り影響を受けておいた方が良いと思います。歳を取るとその辺の興味自体が薄れて来ますが、自分の設計のベースは、その時期に見て回って感じた感動や読んだ書籍の知識が礎になってるなとつくづく感じます。
建築士として長年働いている人で、そういう知識が全く通じない人は結構多く、最初からそれが当たり前だと思ってしまうと、他社の建築士や役所の方、施主と雑談する時に恥ずかしい思いをする事があるかもしれません。

現場の事は現場に出て経験を積まないと分からない事の方が多いので、監理は働きながらって感じですね。

長文になりましたが、参考になれば幸いです。

あと、建築士として一番大事な事は「嘘を付かない」事ですね。
わかっているふりをする、法的にクリアしてるように誤魔化す、施主や事務所の方針に沿うとこういう事を求められる場合もありますが、最終的な責任は全て自分にのしかかります。
私は良いように利用されて最後にハシゴを外される人を結構見てきました。そういう心を強く持つ訓練が出来れば、それも頭の片隅に入れつつ建築士を目指されて下さい。

長文になりましたが、頑張ってください！

Answer 2

ハイエンドクラスの3dcad技術、施工技術、各種分野の加工技術、基本的なビジネススキルと生産・施工工程のマネージメント能力これら全てのスペシャリストになれば確実に設計職でやっていけます。もっと専門的な設計義務をやるなら、その分野の工学的な知識も必須になります。
やるべきことはすごく単純。施工や加工現場の作業員としても働けて、施工管理や生産工程管理もできて、営業や資材の発注・積算業務もできて、かつ3dcadのスペシャリストでもある人材になればよいだけです。この技能があるなら、大卒でも中卒でも問題ありません。