自動車学校の教習指導員に興味があります。

Question

自動車学校の教習指導員に興味があります。教習指導員の仕事の魅力、給与面、将来性など詳しい方がおられましたらお聞かせください。

地方と都会などではやはり待遇面など違うのでしょうか？

Answer 1

元指導員です。

【魅力について】
お金を戴いてお礼を言われるお仕事と言うのは多くありません。殆どがお金を戴く代わりに文句を言われるお仕事です。そう言った意味で教えた相手の成長を実感する事ができ、そして考え方によってはその人の人生をも支え得る大切なお仕事です。また特に二輪の指導員をやると、その辺の一般ライダーとは比べ物にならないほど技量が向上します。

【給与待遇面について】
都市部と地方で物価が異なりますので、多少の傾斜はありますが期待してはいけません。残業を前提として人並みの給料になる職種です。特に繁忙期は休みが殆ど無くなります(リアルに)。私が現役の時代、年に４ヵ月半の繁忙期は「週休半日」で、毎日９時～２１時の勤務スケジュールでした。始業前の準備や終業後の片付けもあるので、何だかんだ毎日8時～２２時の勤務になってましたね。
繁忙期はこの勤務体系で月に手取りが３０万円弱でしたが、閑散期は月の手取りが１８万円前後でしたね。これでも業界的には貰っている方です。

【将来性について】
入社する教習所に依ります。今教習所は全国で生き残りを掛けた競争を進めており、毎年弱小校から順に倒産や買収が続いています。資本の大きな有名校や、各営業エリアでトップクラスの教習所は当面安泰でしょう。ですがそうではない教習所に行くとボーナスも無いですし、お先真っ暗と言う状況です。
また最近は教習だけでは生きて行けないと言う事から、企業講習や事業用免許(クレーン等)に力を入れている教習所も増えています。業態転換とまでは言えませんが、拡大させることで差別化を図っています。そう言う意味で「教習がしたかったのに、企業でオジサンの相手ばかり」と言うケースもありますね。

【経験者として】
端的に言ってしまえば「やりがい搾取」の典型例な業界です。国家資格取得時には社会的使命と覚悟を叩き込まれますが、実際に教習の現場では本音と建前に挟まれて振り回されます。都道府県公安委員会は「採算度外視、個々の教習生に寄り添った教習を」と理想論を掲げ、一方で会社からは「基準時限数内での卒業、延長させるな」と指導される。その狭間で文句を垂れながら、ルーティーンと化した日々の教習と向き合う。そんな仕事です。

資格取得に向けた教養も体育会系でキツイことが多いですし、そこで辞めていく指導員候補生も多くいます。指導員になっても１年目の繁忙期で心が折れて退職に至るケースも一定数います。２～３年目にはマンネリ化の波が押し寄せ、５年目からは辛い検定員資格の取得と向き合うか、又は退職するかと言う指導員を続ける分かれ道が現れます。色んな意味で本人の意思の強さが必要な仕事でもあるので、その辺りは良く考えて挑戦して下さい。

Answer 2

自動運転とか出てくるから、完全なる斜陽産業です。厳しいと思う。

Answer 3

将来性は皆無でしょう。少子化と自動運転技術の普及で、運転免許の取得の必要性は、今後は無くなる方向への変化しかしません。成長が見込めない業種の待遇がいいはずがありません。これから定年まで勤められる可能性がごく低い職種を、今から目指す価値は無いと思いますよ。