指摘しなくて良いと思います。 確かに、直径を表す記号Φは「ファイ」であって「パイ」ではありません。 おそらく面積を表す公式(Πr^2:パイアール二乗)あたりのイメージに引っ張られて、パイと読むようになっていったものと思われます。 健食業界のことはわかりませんが、機械や建築などで「Φ50mm」を読ませたら、おそらく10人いれば10人が「50パイ」と読むと思います。 日本語は、いくつもの多国籍言語が融合して出来ている、複雑な言語です。今もなお新しい言葉をどんどん取り入れて進化し続けています。 漢字に音読みと訓読みがあるのは漢語と和語が入り交じっているからですし、「ストップする」「カーブしている」なんて普通に使いますよね。 和製英語という言葉があるくらい、元の言語の読み方や意味を自分たちの使いやすいように変化させてしまう、日本語って柔軟でタフな言語なのです。 誤読がそのまま一般化してしまう例は日本語にもたくさんあります(百姓読みと言います)。漢字の辺やつくりに引っ張られて誤読され、それが一般化してしまうものです。 例えば「攪拌(こうはん)」「消耗(しょうこう)」「輸入(しゅにゅう)」という日本語、あなたは何と読んでいますか? あなたの会社に入ってきた新人が「輸入は”ゆにゅう”じゃありません、日本語としては”しゅにゅう”が正しいです。今後社内では正確に”しゅにゅう”と読むべきです」と指摘してきたら、どんな風に対処しますか? 取引先も業界内でも、みんなが「パイ」と読んで一般化しているのが現実ですから、それをいちいち指摘して回っても、何の生産性もないように思います。
直径記号⌀はギリシア文字のファイ(Φ、φ)ではなくて、本来は「まる」と読みます。ファイに似ているので「ファイ」ともいいます。数学の空集合記号∅とは似ているが少し違います。 「パイ」は「ファイ」のなまった言い方です。円周率とは無関係です。「フューズ」を「ヒューズ」、「ディジタル」を「デジタル」、「ティーム」を「チーム」などと同様です。「パイ」という言い方は、業界や年齢層により広く通用しています。
< 質問に関する求人 >
営業(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る