解決済み
SAPの意義について教えてください。我が社はSAPを運用しており、私は原価管理の一環として、実績作業と計画時間の差などの情報を現場にフィードバックなどしています。 当社はSAP導入前まで、実績の収集など一切なく、品目の実際原価などの計算を出来ておりませんでした。 ただ、実績を登録する作業の意味を、現場の方が理解出来ていないのか、課長クラスの方になんでこんなことやるのか、どうせ経営層のためのおもちゃだろう、私はSAPを導入してメリットを感じたことがないなど文句を散々若輩者の私に言われました。 その方は、SAP導入時の説明の後に、説明があまりなかった部署からの異動でしたので、SAPの使い方、メリットなどの知識も浅く、分析資料だけ送られて管理工数だけが増えているように感じ、そのような発言をされているんだろうと感じました。 私はSAPを使って、実績の管理の需要性や原価の見える化、売上、利益の見える化など様々な恩恵を受けれていると思います。 SAPを導入後、このような現業部門からの文句を度々聞くのですが、SAPを導入されている方々はそのような悩みはないでしょうか? このような会社ですので、情けない限りですが、どのように対応説明されているのか知りたいと感じました。
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Q: 私は原価管理の一環として、実績作業と計画時間の差などの情報を現場にフィードバックなどしているが、現場が実績を登録する作業の意味を理解できないが、どうすればよいか? A: 売上を最大化し、コストを最小化するという企業の宿命ですので、実績の作業時間と計画の作業時間の差異を把握し、どこを改善すべきかを絞り込むことは重要なことです。 しかし、前提として計画原価が本当に妥当かどうか、ということがあると思います。 正しくない計画と実績を比較しても意味がありません。 SAPの原価管理はしっかりした考え方で作られており称賛に値するものです。 原価対象管理のカスタマイジングが正しくなされ、且つ関連マスタが正しく設定され、且つ次の処理が順序正しく実行できているかどうかをチェックする必要があろうかと思います。 特に標準原価見積は期末処理後の原価と比較されるので特に重要です。ところが、原価の設定や理解は本番システム構築PJの最後の最後になるので、十分な検討がなされないことが多いです。 原価関連処理フロー 前期末 標準原価見積 CK11N 期中の作業 指図への出庫 材料費 作業完了報告 加工費(賃金) 期末処理 実績活動価格 KBK6 実績活動価格での再評価 MFN1 間接費の再評価 KGI2 仕掛品の計算 KKAX 製造差異の計算 KKS2 指図の決済 KO88 これらをこなすと標準レポートで以下の分析が可能になります ● インプット価格差異 ● 資源消費差異 ● インプット数量差異 ● インプット側残余差異 ● 不良差異 ● 複合価格差異 ● アウトプット差異 ● ロットサイズ差異 ● 残余差異 これらにより、どこにより大きい原価低減機会があるかが明らかになります。 製造部門は標準原価どおりに製造すれば収支トントンなので、その基準となる標準原価の妥当性がまずは問われます。 指図別原価対象管理については https://help.sap.com/doc/saphelp_erp2005/6.0/ja-JP/90/ba81d2446711d189420000e829fbbd/frameset.htm に詳しく説明されています。 ご質問への直接的な答えとはなっていませんが、参考になれば嬉しいです。 __ 補足 実績作業時間=計画作業時間で運用しても問題はありません。 労務費は賃率x計画時間なので、期末処理の実績活動価格での再評価で調整されます。 原価管理部門を製造部内に持つ会社も多いです。モチベーションが上がります。
なるほど:1
システム導入の会社あるある、ですね。 SAPでなくても、他のシステムを入れても同じことでしょうね。 すでに世界でも日本でも、SAPはスタンダードなシステムです。 2025年の崖問題は、このSAPがクラウドに変わる。 従来のオンプレミスのSAP販売も保守も終了することになりクラウド一本でやる、と世界発表してから世界中がパニックになりました。 世界中の、日本中のオンプレの古いシステムが使えなくなり、日本の多くの企業が停滞する…と言うほどです。 それほどにメジャーなシステムです。 現行部門の方や営業の方は、今いま行なっている業務を、仕事を、変えることを頭から嫌います。 今やっていることがとてつもなく非効率であろうが手間であろうが、習慣化していることは、全く手間に思わないのです。 そういう人々にとって、システム導入は異文化、異物でしかなく、抵抗勢力化していきます。 『私はSAPを使って、実績の管理の需要性や原価の見える化、売上、利益の見える化など様々な恩恵を受けれていると思います。』 確かに貴方様ご自身の業務にはとても恩恵があると思います。 でも現業部門の人にとっては、そういうところは自分が担う業務において恩恵に感じるところがないだけです。 相手は貴方様ではないので、そういうものに恩恵を感じないし、理解はできません。 相手の担う業務において、どれだけの効率化を生むか、ということを理解させることが必要です。
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