一級建築士資格も医師資格も同じです。資格を取得しないとその業務はできませんが、それぞれ専門分野があります。 医師であれば、内科や外科・整形外科・形成外科・産婦人科など様々な専門分野があります。 建築士にも専門分野があり、設計の中でも「計画・意匠(デザイン)・構造・設備・施工」の5分野があります。 多くの国民が、設計と言えば、意匠設計だけだと思い込んでいます。 意匠設計だけでは、建物は建築できません。 基本となるコンセプトを確定させて、大まかなグランドデザインをするのが計画分野となります。その基本コンセプトに従って、実際に設計を行う基本設計や実施設計が意匠設計分野になります。 その設計に従って、地震などに耐えうるように構造設計を行い、躯体だけでなく給排水管や冷暖房、空調設備などの設備設計を合わせて設計図書と言われる設計図となります。 しかし、この設計図書だけでは建設会社は建築できないので、より詳細な図面を描くことになります。これが生産設計(施工図)と言われるものです。 これらの設計図がすべて揃って、ようやく建物が建築可能となります。 よって、どの分野の設計をするかになります。 医者も医師免許を取得したからと言って、すぐに高度な手術ができるわけではありません。医師資格試験には実技試験はありませんので、医師免許を取得してもペーパードライバーと同じなのです。 そこでインターンというように研修医制度があり、そこでしっかり実務を勉強してから専門分野を自ら選択することになります。 一級建築士も同じように資格試験に合格したからと言って、実務経験がなければ、建築知識を持ったただの人です。 大学時代に学問を学び、社会に出てから実務を学んで、建築技術者として一人前になっていくのです。 もちろん、大学時代の学習は大切です。基礎学習なしに実務の学習をしていくのは大変なことです。大学在学中にしっかり学習し、併せて、一級建築士試験対策の勉強もしておくことです。
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