東海道新幹線に限っては、特に「列車長」という職位の乗務員が居て、運転士経験のある人が車掌のチーフを兼ねている場合があります。 これは万一の場合や車両故障時に、運転士・車掌・客室乗務員の連携をよりよく行えるようにするためです。 しかし全ての列車に列車長が乗務しているわけではなく、運転士経験の無いチーフ車掌である場合もあります。 現状、運転士は現役車掌から養成されます。 そして車掌を運転士に養成するのでも、約8か月もの期間を要します。 ですから、もし運転士に欠員が生じた場合、おいそれと人材を補充することが出来ません。 そこで、これは新幹線に限らず、どこの社局でも行っている要因の運用なのですが、とにかく運転士には欠員が生じないように、所要人員に若干名の余裕を持たせているのです。 そして、その余裕を活かし、運転士のうちの若干名は「兼務車掌」としてまわしているのです。 つまり列車には運転士は一人で十分ですが、車掌の場合は人数に余裕があれば 優等列車だとお客様からのきっぷの変更などのお申し出や、ローカルであれば無人駅から乗降されるお客様への対応など、臨機応変に対応できるからなのです。(元在来線運転士)
そんなの、新幹線に限った事じゃない。 私鉄の乗務員でも、運転士の免許を取得しているが車掌の業務をしていることなどザラにあります。 車掌でも運転士の資格を持った人が乗務している方が、何かと便利ですからね。 先日、東海道新幹線で起きた、運転士が乗務中にトイレに行くために離席した問題だって、指令所に状況報告の上許可を得て、運転士資格のある車掌が代わりに運転席に座って対処していれば、ニュース沙汰にならなかったはず。
基本的に鉄道の運転士は車掌の資格を取得していないと運転士の資格は取れないのです。 つまり車掌業務を行っている人の中には運転士資格を所有している人がいるとお考えください。 先日のように走行中の運転士にトラブルが発生しても対応できるように運転士資格を保有している車掌を1名乗務させているのです。
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