解決済み
私は、上場企業のCFOをやっています(公認会計士でもあります)。 経理は、会社経営の根幹になる仕事です。 地道に努力をすれば、一生の仕事にもなりますし、営業職などに転職することになった場合も、必ず役に立ちます。決して全部をAIにはできません。 心無い回答をしている方もいらっしゃいますが、おそらく、30歳前後の方のコメントです。もう少し上の人は、みんな経理は大切な仕事だと思っていますから、自信を持ってください。 財務経理に求められる能力は、大きく分けて、以下のようなものです。 (1)専門的知識 会計、税務(法人税、消費税)、会社法の基礎的なところは、最低限でも必要でしょう。 ビジネス会計検定2級・1級の過去問を見てみましたが、実務に役立つ知識が身につく、よい試験だと思います。 (2)分析する力: 1年目の今は、決まった通りに入力や処理をする日々だと思いますが、仕事に慣れてくると、入力した結果を分析することが求められます。 たとえば、「なぜ売上が減ったのに売掛金は減っていないのか」、「なぜ利益が出ているのに現預金が減ったのか」、「なぜ売上が10%減っただけで利益が60%減ったのか」など。 これは、上司の質問に答えながら、経験を積んで身に着けていくものです。 ビジネス会計検定1級や、日商簿記1級の原価計算を勉強すれば、分析能力が高まると思います。 (3)パソコンを使いこなす力 データを分析するには、パソコンを使いこなすのが必須です。特にExcelは必須中の必須で、次にWordとPowerpointです。 私は、情報処理技術者の勉強は、お勧めしません。専門的過ぎて、システムエンジニアになりたい人以外には、役に立ちません。 簿記1級や証券アナリストを勉強するほうが、経理の仕事の役に立ちます。 それでもシステム系の勉強をしたいなら、MOS(Microsoft Office Specialist、ワードやエクセルのスペシャリスト試験)の方が役に立ちますし、評価されます。 もっと言えば、MOSよりも、市販の「Excel必殺技」「役立つ関数50」などの本を1冊読んだ方が、役に立つかもしれません。 (4)仕組みを考える力: いわゆる「内部統制」という話に近いです。 どうすれば事務を省力化できるか、手入力をシステム化して間違いを減らせないか、営業の人たちの事務処理を楽にして営業そのものに専念できるようになるか、など。 仕組みを考えて、会社全体に貢献することは、とても大切です。 (5)コミュニケーションの力: 経理の人は、いろいろな部署の人たちや、役員、外部の業者、税理士、公認会計士など、多くの人とコミュニケーションをとりながら仕事をしないといけません。 みんな、バラバラなことを言ってきて、嫌になることもあります。 そういう場合にも、雑になったり、怒ったりせず、全員に納得してもらえるような仕事をすることが必要です。そのためにコミュニケーション能力が必要です。これも、経験を積んでいくことでしょうね。 (6)特殊な経験や知識: 何といっても、英語ができると強いです。 IT分野ならば、Excelの次は、Access DB、ひいてはSQLやVisual Basicになると思います。 金融商品取引法や、東証の上場規則を一通り頭に入れるのも、良いと思います(私も、全部は読めていません)。 あとは証券アナリストも良いと思います。
なるほど:3
個人的に外国語と税務知識だと思っています。 特に外国語は、会計系の職種とすごく相性がいいです。少しできるだけでも、自身の選択肢の幅もすごく広がりがでますよ。
税務会計ですね。 租税法(とくに法人税法・消費税法・所得税法・相続税法)の法律を知らないと財務経理職はつとまりませよ。
AIとか、人力を排除して徹底的にコストを下げることをプロフィットセンターは期待しています。会計業務なんてデータ収集と情報整理が主なので機械にやらせろということです。さらに情報を読み解いて経営の方向性を示すことさえAIでできそうです。となると人間がやることは最終判断のみです。または、AIを超えた発想とか。 会計やITの知識は車の運転ぐらい常識的で当たり前なことで、人と異なるビジネス的な発想ができることが価値が高いです。
なるほど:1
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