処遇の違いはありますよ。 国家公務員では総定員法で管理された定員数が各省庁ごとに決まっています。障害者枠の定員は「定員管理を行う総務省が各省庁に与えた特別枠の定員です。」 障害者枠の職員が退職や定年になったら総務省に返さないといけない特殊な定員枠です。一般枠の新人職員採用には転用にできません。 各省庁が総務省に借りてる借金みたいな枠です。 だからどこの省庁でも居候みたいなものです。 「家(定員)は総務省の借家。食料(給料)は所属省庁からの支給。」ですから。 昇格面でも「人事院規則9-8 別表6(在級機関)」に差別規定が明文化されていますし。 今の時代にこれだけ露骨な差別規定が明文化されてる訳ですから。 国家公務員は等級があって下が1級で上が10級です。その上にあ指定職が あります。 障害者枠は1級から2級に上がるのに選考採用なので9年かかります。 理由は選考採用だからです。 (1級から2級への昇格) 総合職(旧国1) 最初から2級(いわゆるキャリア官僚) 一般職大卒(旧国2) 2級昇格に3年 一般職高卒(旧国3) 2級昇格に8年 障害者枠(選考採用) 2級昇格に9年 ここまではマイナス面ばかり書きましたが、長所もたくさんあります。 民間大企業の障害者枠は「特例子会社採用」と扱いなので、待遇を親会社採用社員(一般枠)よりも落とす事が認められています。 特例子会社は「親会社採用ではなくても親会社の法定雇用率にカウントできる子会社」の事です。 特例子会社だと「実家住まいでないと食べれない給与」とかザラですから。 国家公務員障害者枠と言うのは障害者枠の職業としては最高レベルの待遇ですよ。これより上は地方公務員の障害者枠位ですね。 給与や定年に関しては一般枠とほぼ同じです。障害者枠だからと言って、 定年が50歳ではないですから。 初任給も一般枠同期とほぼ同じです。 但し、出世はあまり期待できないですよ。 地方公務員でも障害者枠は出世はかなり遅いか定年までヒラも珍しくありません。国家公務員は採用が始まったばかりで定年まで全うしたモデルケースがないので。 出世は考えずに「趣味を人生の第一」、「仕事は趣味の費用を稼ぐ手段」と割り切った方がいいと思います。
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