「子どもの世話をする仕事」ですか。こりゃまたずいぶん抽象的な話ですね。例えば、スイミングや体操教室のインストラクターなども入るでしょうが、一応もう少し「公的な」機関の話に限定します。 児童福祉施設というものがあります。これには11(12)の種類があって、全て児童福祉法という法律で定められています。端的に説明すると子どものための保育、保護、養護を行う施設のことです。「子どもの世話をする」となるとこのあたりを指すと思って間違いないでしょう。 母子生活支援施設 乳児院 保育所 助産施設 (幼保連携型認定こども園) 児童発達支援センター 児童厚生施設 児童自立支援施設 児童家庭支援センター 児童養護施設 児童心理治療施設 障害児入所施設 この中で一般の人が一番知っているのは、保育所(保育園)でしょうが、それ以外にも様々な施設があり、例えば「児童厚生施設」ってのは要するに児童館のことだと思えば良い。「児童養護施設」というのは、大昔なら孤児院なんて呼ばれていたことも歴史的にはあります。 Q:やはり大学や専門学校に行かないとダメなのでしょうか? また資格がいるのでしょうか? さて、こうした施設で働くためにはどのような資格・免許が必要かということですが。もちろん詳しくは色々あり、看護師や医師だってその範疇に入りますが、そういうことでは無いと思います。だとすると可能性が有るのは ①教員免許 ②保育士資格 ③児童指導員任用資格 これらのどれかを持っていれば、上記の施設で働くことは可能です。特に②の保育士資格はかなり範囲が広く、12の施設の全てで働くことが可能だと思って間違いないでしょう。 ①は基本的に大学(短大)で、教員免許のための勉強をした上で、卒業する必要があります。 ②は、大学・短大・保育系の専門学校で資格を取ることが可能です。保育士養成の大学・短大・専門学校ならば、卒業と同時に自動的に資格が付与されます。そうでなければ、自力で国家試験を受けることも可能ですが、国家試験の方はなかなか「一発合格」というわけにはいきませんので、学校に進学した方が、話は早いと思います。 ③はやはり大学です。大学または大学院で、社会福祉学、心理学、教育学、または社会学を履修して卒業する。こちらは、卒業した学部の種類が上記のものであれば、自動的に付与されます。 つまり、どれも最低でも専門学校に通わなくてはダメ、ということになります。 例外としては「個人の家で子供の世話をする等の仕事」があります。いわゆる「ベビーシッター」というやつです。こちらは仕事をするために特別な資格は必要ありません。ただ、そうは言ってもやはり「信用」の問題もありますから、昔でしたら「子育てが終わった中年以降の近所のおばさん」の仕事だったわけです。 そういう意味では、若い人の場合、保育士資格などが有った方が良いに決まっています。ただ上で書いた通り、そのためには学校に通う必要があり、時間もお金もそれなりに必要です。 それが難しいということでしたら、ベビーシッターの民間資格はいくつかあります。ベビーシッターを登録・斡旋してくれる会社がありますから、そうした会社に問い合わせをすれば、どんな資格が必要なのかを教えてくれるでしょう。 もちろん講習を受けたり試験を受けたりする必要はありますが、①から③の資格を取るよりはよほど簡単にとることができます。ただし、その資格で「ベビーシッター」はできても、冒頭に挙げた施設で働くことはできません。
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