解決済み
機械設計エンジニアの方に質問です。私は現在、中堅国立大で機械工学を専攻している二年生です。私は今まで特に目標もなく、なんとなく大学に入ってなんとなく単位を取ってという生活をしていましたが、最近漠然と機械設計に携わる仕事がしたいと思うようになりました。 私自身成績はそこそこ高く、周りの学生よりは勉強してるとは思いますが、単位取得のために勉強してる感じです。 そこで、将来どの科目が現場で重要であったか、あるいは学生時代にやっておくべき事は何かなど、アドバイスを頂きたいです。 漠然とした質問ですいません
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機械工学の院まで行って、機械設計エンジニアをしています。もうすぐ社会人10年目くらいの30歳前半のおじさんです。 機械工学科二年生(20歳くらいかな)のあなたに向けてアドバイスさせていただきます。①~⑦の7つのお話です。興味あればどうぞ。 ①科目の勉強のコツ 単位取得できたらひとまずその科目には区切りをつけて新たな科目を勉強しましょう。気づきや感じたことはこまめに教科書に書き込んでおきましょう。重要な公式や数式の変形のポイントなどはラインマーカーしたり、赤ペンで囲んでおきましょう。 ②科目の勉強が将来どのように役立つか 単位を取得できたら、その科目の基本はあらかた理解できたと考えて結構です。ひとまずその科目に対する勉強は終了し、次の科目を学んでください。機械設計に必要な道具(知識)を一つ手に入れたようなものです。 将来エンジニアになってどんな仕事に就くかはわかりませんが、その道具(知識)が必要になったら教科書を見返して自分で勉強しなおしたり、必要な参考書を本屋で的確に探せるようになります。そんな時、あなたが今使っている、気づきやメモを書き込んだ教科書が一番の商売道具になります。 ③将来どの科目が現場で重要であったか どの科目も何かしらの役にたっていますが、一番現場で役に立っているのは大学4年~院2年間の3年間研究室で学んだ研究開発の"プロセス"ですね。 あくまで"プロセス"で研究の内容ではありません。現に私は学生時代、振動解析の研究室で力学を基礎とした研究をやっていっましたが、社会にでてからは一度も振動解析なんてやったことありません。 ④大学4年~院の研究室での話 大学や研究室によって全然やっていることや雰囲気、先生の方針は違いますので、お話として聞いてください。 私の場合は4年生で研究室に入ったらまず先輩の修論を渡されました。一週間読んでも何が書いてあるか意味不明でした。でも毎日読んでたら、一カ月くらいで大方理解できました。そこから自分なりに毎週のゼミのための資料を頑張って作りました。何が問題で、それをどのように考えたかを先生に毎週説明させられました。時にはプログラム組んだり、いろんな論文読んだりしてグラフを作成し、それをパワーポイントで移しながら先生に発表していました。最終的には毎週の資料を一つの卒論や修論にまとめるのですが、何度も先輩にわかりにくいと赤ペンんで添削され、各章ごとに5周づつくらい文章を修正させられました。卒論の試問ではパワーポイントを使いながら頭のいい教授陣に論文の内容を発表し、非常に高度で鋭い質問をされましたが卒論の内容だけに関していえば、私が一番深く知っているので教授陣とも対等に議論できました。(ただし自分の研究室の教授は除く) ⑤研究室で学んだプロセスが社会に出て何の役に立つか 社会に出たら研究室と同じでまず仕事を与えられます。最初は研究室の先輩の卒論と同じで、なにをやっているかさっぱりわかりません。でも研究室で学んだプロセスを使えば、自分の頭で考えて必要な知識をだれにどのように質問すればいいかわかりますしインターネットで必要な情報を調べることができます。大卒や院卒のエンジニアは時に資料作成も求められますが、研究室で学んだプロセスを使えば資料作成はお手の物です。時には会社上層部やお客さんといった、知識の深い人と議論することもありますが、研究室で学んだプロセスを使えば対等に議論できます。 ⑥学生時代にやっておくべきこと 学生時代には学問以外にも、旅行したりバイク乗ったり酒飲んだりバイトしたり料理したりマンガ読んだりネットサーフィンしたり、自分がやりたいことを好きなだけやっておきましょう。そうすれば自分が何が好きで、将来どのように生きていきたいか、進路が定まります。いろんな人とかかわれば、社会にでて仕事をする立場になったとき、様々な人と円滑にコミュニケーションをとることができます。上手いやり方をしている人を見つけてパクる術も身に付きます。あと、たくさんの失敗をしてください。多少の失敗であれば学生なら許されます。 ⑦学生時代の研究とエンジニアの仕事の違い 学生時代と異なり、お金をもらうプロのエンジニアの世界では自分の仕事に責任が伴います。失敗せねば良いモノは造れないので、初めての失敗や許容範囲内の適当さは許されますが、何度も同じ失敗やミスを繰り返したり、許容範囲を超えた適当な仕事は許されません。そのような仕事をしたらエンジニアとしての信用を失いますし、時には人が死にます。プロのエンジニアとはそういうシビアで誇り高い仕事です。 エンジニアにもいろんな業種、業界、製品がありますのでいろいろ調べてみましょう。 いいエンジニアになれたらいいね。
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