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公認心理師および臨床心理士の資格取得を目指すにあたり、働きながら通信大学を全科履修生としての入学を検討しています。

公認心理師および臨床心理士の資格取得を目指すにあたり、働きながら通信大学を全科履修生としての入学を検討しています。そこで候補にあるのが放送大学と東京福祉大学通信教育課程の2つで検討中です。 ①4年間で大学卒業(学士)を得るために、気になるのが大学の難度です。比較すると、どちらの通信大学の方が卒業しやすいのでしょうか? ②放送大学は教養学部ですが心理のコースもあり、東京福祉大学は心理学部がありますが、大学院での生活やスキルアップを考えると,どちらの方がより専門性が高く、将来性があるのでしょうか? ③その他にも、在学あるいは卒業された方々が感じる上記大学の利点等を教えていただければと思います。

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回答(3件)

  • ベストアンサー

    まず前提としてですが、公認心理師もしくは臨床心理士を目指す場合は大学院修士課程までを考えるのが一般的です。特に臨床心理士については受験資格として、指定した大学院の修士課程もしくは専門職大学院を修了しないといけません(例外は医師のみで、2年以上の心理臨床経験が必要)。ただし放送大学では公認心理師に限り、定められた科目を受講した上で放送大学卒業後、公認心理師法認定機関で2年以上の実務を経験すると受験資格が与えられます(ただし全ての課程が開講するのは2022年度)。 それを踏まえた上で放送大学と東京福祉大学について大学毎に回答したいと思います。 放送大学 ① 放送大学自体は卒業率を公表していませんが、だいたい40%ほどと言われています。ただし放送大学は学びたい科目分だけの授業料を払えばいいというシステムである関係で、在学期限の10年かけて卒業しても金額がほとんど変わらないこともあり、最短年数での卒業というより時間をかけて卒業するのが一般的です。また大学の特性上、リカレント教育等といった生涯教育の基幹となる組織の一つであり、受講する年齢層が幅広いことから学ぶ内容も高校の復習から他大学のリベラルアーツ科目(一般教養科目)、専門的なレベルまで幅広く扱っています。 ② 学部のレベルだとそこまで差はないです。これは心理学関係だとむしろ大学院の話になるので、個人的には学部でしっかりと心理学の基礎を学べればよろしいかと思います。ただ放送大学では必ずしも心理学をメインに学ぶ「教育と心理コーズ」でなくても、公認心理師の受験に必要な科目を取ることは可能となっています。これは放送大学ではコース科目(専門科目)で取らないといけない単位(76単位)のうち、所属するコースではその半分の34単位分は必要だけど、それ以外の単位は別のコースの科目でも構わない(最低4単位)とされています。また基盤科目と外国語科目は合わせても16単位(基盤科目14単位と外国語科目2単位)、科目区分不問が34単位で構わないため、かなり自由度の高い構成となっています。なお通信制大学ですので卒業要件としてこれとは別に、印刷授業(放送大学では放送授業)で94単位、オンラインのみの授業を含む面接授業(スクーリング)で20単位、授業形態不問が10単位を満たす必要があります。 ③ 放送大学の最大の特徴はやはり各都道府県ごとに学習センターが1つ(東京のみ4つ、北海道や福岡県など一部の道県にはサテライトスペースがあり)あることから、特に面接授業では余計な費用(例えば宿泊費など)が必要最低限で済みます。ただ心理学関係の授業はどの学習センターでも人気の科目である関係上、近隣の学習センターに申し込むこともあります。また公認心理師に必要な科目のうち、2022年度開設予定の心理演習と実地演習については全国で30名しか募集しないため、大学院でもそうですがかなりの競争倍率になりそうです。またこの2つの演習については首都圏(心理演習は幕張の放送大学本部で、実地演習は首都圏各地で実施予定)で実施されます(ただし1泊2200円の放送大学セミナーハウスを宿泊先として使うことは可能)。また先程も紹介したとおり、放送大学は学びたい科目分だけ授業料を支払うシステムであるため、卒業までにかかる費用は70万6000円で済みます。 東京福祉大学 ① 大学側が公表している卒業率ですが、1年次入学者が4年で卒業する割合は51.6%、最大在籍可能年数(8年)だと51.9%と約半数が卒業しています。3年次編入(他大学・短大・高専・専門学校卒業)でも最短在籍可能年数(2年)卒業率は51%、最大在籍可能年数(6年)では62.2%となっています。通信制大学全体としては高めの数値ですが、これは卒業率数%と言われる慶応、法政などを含めた数字となっています。気になるのは1年次入学者で8年在籍しても卒業率があまり変わらない位ですね。大学のレベルとしてはあまり変わらないようですが、放送大学に比べると高校の復習からという科目はほとんどありません。ただ公認心理師の受験資格に必要な科目は揃えています。 ② 放送大学以外の通信制大学で公認心理師を目指す場合は、原則大学院への進学が前提となりますが、学部のレベルというよりも学部でしっかりと、心理学の基礎を学んだかどうかになりますので、心理学科だから有利不利というのはあまりないですね。ただ放送大学と違って他学科の科目履修ができないため、逆に公認心理師や臨床心理士に近い福祉系資格である「精神保健福祉士」の受験資格も目指す場合は有利になります。 ③ 個人的に気になるのはスクーリングの実施場所です。場所は東京(池袋・王子)と群馬県伊勢崎市、名古屋市のみとなっています(オンラインスクーリングなし)。このため関東近辺でも埼玉や群馬、栃木に比べると、千葉や神奈川の方は少し遠いですし、私のように西日本の人間からすると、一番近いのが名古屋というのは少し気になります。幸いにも土日中心のスクーリング(もちろん夏季スクーリングといった集中スクーリングも実施)ですので、宿泊費などを上手くやり繰りすればいいかなとは思います。また公認心理師の受験資格に必要な実地演習については群馬と埼玉を中心とした地域で実施されるとのことですが、その際の宿泊先などは受講者自身が確保するといったことも必要です。また東京福祉大学の大学院通信教育課程では当該研究科修了と同時に、臨床心理士の受験資格が付与される通信制大学院では数少ない第1種指定校(もう一つは佛教大学大学院)となっていますが、実習の関係上1年長い3年課程にならざるを得ないこと(これは佛教大学大学院も同じ)、そしてどういうわけか受験者が少ない(ここ2年の競争倍率が2倍程度、佛教大学大学院が15倍で修了後1年以上の実務経験が必要な放送大学大学院ですら10倍)と何故か敬遠されがちな大学となっています。これについてはわかりやすい理由(創立者の不祥事やら留学生の水増しなど)があったからですがね。ちなみに卒業までに必要な費用は100万円ほどとなります。

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  • kkeさんの回答とワイリーさんの回答で必要な情報はほぼ網羅されていますが、ワイリーさんの回答に若干の誤りがありますので、その修正と補足です。 公認心理師資格を取得するには、A区分(大学4年+大学院2年)、B区分(第gく4年+実務経験2年以上)、C区分(大学または大学院の一方または両方が海外の大学)の3ルートがあります。このうちB区分の大学は、全ての公認心理師カリキュラムのある大学が該当します。つまり、放送大学でも東京福祉大学でもOKです。ただし、該当する施設は現在全国に8か所(うち2か所は国家公務員対象)しかありません。 という訳で、公認心理師は大学院に進学することが前提の資格です。大学院は臨床心理士と公認心理師の両方に対応したカリキュラムのある所に進学する必要があります。放送大学の大学院は、臨床心理士のみ対応なので当てはまらず、東京福祉大学の大学院は両方に対応しているので当てはまります。 どちらが公認心理師の受験資格を満たす「大学で必要科目を修めて卒業する」を満たしやすいか、ということで言えば、必修科目である心理実習と心理演習を受講するための要件が、放送大学は30人を選抜する試験に合格する、東京福祉大学は他の必修科目の成績がGPA≧3.0です。 東京福祉大学によれば、通信制3年次入学生のうちこの基準を満たしたのは100人につき5~6人だったとのことです(これは、大学既卒でレポートの書き方等が分かっている3年次入学生が対象なので、1年次入学生の場合はさらに厳しいと推測されます。ちなみにGPA≧3.0は、試験の平均点が80点以上という意味です)。 放送大学の試験の倍率は20~30倍と推定されていますので、倍率自体にそれほど差はありませんが、注目すべきは放送大学は相対評価、東京福祉大学は絶対評価だということです。つまり、放送大学は、自分より成績のいい人が30人以上ればどれほど成績が良くても受験資格を得ることが叶わず、その意味では東京福祉大学の方が自分の頑張り次第で何とかなる余地が大きいということです。この点では、学力に自信があれば放送大学、そうでなければ東京福祉大学ということになるかと思います。 法送大学の魅力は、通学生大学のオンライン授業と変わらない、勉強のしやすさ、モチベーションの維持しやすさ、公認心理師の必修科目以外の心理学専門科目、大学院入試で必須の英語を含む一般教養科目のラインアップの豊富さ、スクーリング(面接授業)の受けやすさ、そして学費の安さだと思います。但し、必修科目の心理学実験毎回抽選が必至で、抽選に当たったら遠くても仕事を休んでも受けに行かなくてはなりませんので、その点では東京福祉大学に分があります。教授陣の質にも両校で差はありません(東京福祉大学は臨床心理士養成に関してはそれなりに実績があり、心理学科の教員は大学不祥事の犠牲者です)。 卒業率に関しては、放送大学も東京福祉大学も高いです。40%や60%で高いといえるのは、やはり働きながら大学を卒業するのは大変な努力を必要とするからです。4年で卒業できるのは、通学生の学生と同じだけ勉強のための時間が割ける人です(例として平日3時間、休日8時間)。特に国家資格の受験資格を得るためのコースは、いわゆる楽勝科目だけを取って卒業ということはできず、文科省と厚労省からこれだけは達成するようにと決められた課題をこなし、(大学院入試で必要になる研究計画を書くのに)卒業論文も必須ですので、その点で通学制・通信制の差はありません。

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    2人が参考になると回答しました

    知恵袋ユーザーさん

  • >働きながら通信大学を全科履修生としての入学を検討しています。 通信制大学の場合は、 入学手続きをして、学費を支払うと、 小さい字でびっしり印刷されている、分厚いテキストが30冊くらい、 一気にドサッと送られてくるだけなので、 そのテキストを読んで、独学で全部全て理解しないといけないわけですが、 →放送大学の場合は、 「各科目の担当教員が、 テレビ授業やラジオ授業で、テキストのポイントをじっくり丁寧に解説してくれる」 ・・・というのが、 他の通信制大学との、一番の大きな違い、です。

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