解決済み
まず出勤時刻が、たとえば車掌ならその日最初に乗務する列車の発車時刻の30分~50分前、運転士ならその日自分が最初に乗務する列車の到着時刻の25分前~出区点検(車両の点検整備)に要する時間プラス、などであるので、ひとつの乗務員基地で何十種類以上もある「行路」によって、出勤時刻が分キザミで決まっています。 たとえば出勤時刻が7時06分とか15時22分とか。 さらに「食う、寝る、トイレ」が重要ですから、前日のうちから体を調整します。 基本的に一泊二日の泊まり勤務が基本形になっており、だからこそ夜遅い終電や早朝からの初電に対応できるわけです。 そして、2日目に初電などを担当する行路では、だいたい22時くらいにその日の勤務を終えて休養します。 その代り、翌朝は4時頃、場合によっては3時台に起きなければなりません。 ですから、こうした「早寝」パターンの行路の前日は、とにかく早寝早起きに努めるのです。 出務点呼でのアルコール検査にひっかからない範囲で寝酒をしたりして、とにかく前夜から早寝をし、当日の休養時間の寝付きを良くするようにするのです。 逆に終電などの時間まで勤務するときは、乗務中に睡魔に襲われると大変ですから、前夜から夜更かしし、翌朝は出来るだけ遅くまで寝て、深夜までの勤務に備えるのです。 その辺は行路を作成する係長クラスもよく分かっているので、終電まで乗務する行路の場合は特に出勤時刻は遅めです。 午後出勤の行路も多いです。 また勤務ですが、乗務員にはそれぞれ「組」または「班」に分かれていて、私が現役の頃は28日で一巡するパターンでした。 それゆえ、毎月各組または班は、28名の乗務員で十数種類の行路を一巡する体制でした。 この28日に、いちおう法定の8日の休日があり、できるだけ休日は2連休となるような形で泊まり勤務10回相当をこなしてゆくわけです。 なお一部趣味誌とか趣味者のサイトなどで、4勤2休の連続などと、さも知った風な情報が拡散されていますが、28日を全て4勤2休で回すと28日で泊まり勤務8回相当しか乗れません。つまりこれはガセです。 実のところ、休日が必ずしも2連休ばかりでは無い、ということです。 しかし法定の年休は最大で年間20日です。 JRでは入社2年目から年休は20日取得できることになっており、前述の各組または班のローテーション(「交番」と云います)に入っていても、年休(年次有給休暇)は取得できます。 しかし、そこは鉄道員の宿命で、いきなり 「明日、休暇下さい」 は完全に御法度です。 いちおう「交番」は前月25日に発表されます。 そして、その交番を作成する日数が必要ですから、たとえば11月の休暇は、10月20日までに申し込むのが基本です。 突発休が許されるのは急病や葬式などだけです。 そして誰かが年休を取った場合の穴埋め専門の予備まわりもあり、これは各区員が回り持ちします。 なお今は、交番は28日一周ではありません。 しかしその辺りは企業の内部事情であり、一介のOBである私としては、その情報については秘匿させて頂きます。(元運転士)
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