今のところ,司法制度改革は失敗の部分が多いみたい。 大量の弁護士を作りだしたものの,刑事裁判は激減しているし,民事裁判も増えていません。 そのおかげで,なりたての弁護士の中には大卒の初任給にも届かない人がいます。 もともと市場規模が小さかったところに大量の新規参入者が入ってきたのだから当然の結果といえます。 アデーレが倒産したのなんか,日本に訴訟社会はなじまないことを物語っています。 法テラスによる初回無料派遣制度なんかも,弁護士のための失業対策事業のような状態に陥っています。 なぜこんなに失敗したかというと,単一民族である日本人にとっては自我を主張せずに周囲と協調することこそ,集団内で成功する手段であったからだと思います。 まさに「和をもって尊しとする国」です。 また,向こう三軒両隣というように,日本は昔から地域の人々の横のつながりが強くて,長屋内のけんかや離婚騒ぎは横丁のご隠居が解決してくれたし,生活が苦しくても隣のおばちゃんがコメや味噌を課してくれたりしていました。 そんな社会に「スタバのコーヒーで舌をヤケドしたのは,カップに『熱いので気を付けてください』と書いてないのが悪い!」などといって新聞広告を出して共同提訴者を求めようとしても無理です。 なんたって日本は,罰則のない要請だけで新型コロナ下のロックダウンを達成できる世界で唯一の国なのですから。
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