制服というのは、端的にいうと「仲間を見分けるためのマーク」です。 警察や消防には、部署によってデザインが違う制服(出動服とか活動服などと呼びます)があるんです。 これは、現場に出た時「あの人は救急隊員だな」とか「交通鑑識の警察官だな」と現場の中で分かるためです。 これがいろんな色だと、ぱっと見て分からなくなるんですよ。 例えば、消防の警防隊員(ポンプ隊員)は紺色地に肩口がオレンジの服を着ています。 これをいろんな色に変えると、色で識別する必要が出てきます。所属(消防署や隊)ごとに色を変えると、その色はどこの署(隊)だとかを覚えないといけません。そうなると、慌ただしい現場活動中に例え一瞬でも服装について考えて判断しなければならなくなり、判断の遅れやミスにつながるんです。 また、市民からすれば「形は同じだけど色が違う制服ってどういうこと?」となります。 ですから、最低限の識別(警察官か消防官か?警防隊員か救急隊員か?)ができるような服装になっているんです。 どこの隊かは、例えば腕章に文字で表したものを付けたりしますし、緊急に必要のない情報(所属や個人名)は、胸に名札などを付けているので、それで事足りるんですよ。 トイレなどのマークは「ピクトグラム」と言います。現在では国際的にデザインを統一して、外国語の文字で書かれたものは読めないけど、マークを見れば意味がわかる」ようになっています。 先日、テレビでやってましたが、ピクトグラム導入のきっかけとなったのは1964年の東京五輪のようです。 また、身体の不自由な人でも分かりやすいマークや使いやすい物は「ユニバーサルデザイン」と言います。 例えば、リモコンの5ボタンに「ぽっち」があるのもそうですし、最近では印刷物の文字も視覚に障害のある人でも読みやすいものになっています。 また、建物のエントランスに段差がなくなってきていることや、車の天井が高く、ドアも広くなっているのは身体の不自由な人が乗り降りしたり、身体の大きな人でも楽に使えるようになっていたりと、気づかないところに浸透していますよ。
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