すでに有名人だと、選挙の際に圧倒的に有利なのですか？

Question

すでに有名人だと、選挙の際に圧倒的に有利なのですか？シュワちゃんなど。

こんなことを聞きました、政治家を目指すなら選挙で当選するという事は民主国家においては避けては通れない関門ですよね。
そして、その際の最も重要になるのが、有権者に自分の名前と顔を覚えてもらう売名活動であると聞きました。

選挙のたびに私の近所でも、選挙カーが演説しながら回っていますね。ちょっとやかましかったりもしますｗ。
でも、とにかく政治家を目指すならば政治プランのみならず、自身の名前と顔を有権者に覚えてもらわねば話にならないそうです。

ですが、あることを耳にしました。
それは、すでに何らかの形でテレビに幾度も出演しているような有名人になっている場合、当然大勢の有権者に自身の名前や顔を覚えてもらっているわけだから、選挙の際に圧倒的に有利であると。

事実、カリフォルニア州知事をシュワルツネッガー氏が目指した時も、圧倒的に有利で当選ほぼ確実とまで予想されたとか。 事実当選しましたしね。

日本でも、すでにテレビ番組である『行列のできる弁護士事務所』にレギュラー出演して著名人になっていた橋下徹氏も、大阪府知事や大阪市長の選挙の際に圧倒的有利だったと。

さらに、お笑い芸人として人気を博していたそのまんま東こと東国原 英夫氏も、宮崎県知事を目指した選挙の際にやはり圧倒的有利であったと。

どうなのでしょう、やはりすでに有名人として名をはせていると、選挙の際に圧倒的に有利というのは間違いないことなのでしょうか？

それとも誇張でしょうか？ すでに有名人というばかりでは、選挙に勝てるとは限らないですかね。
１９４８年のアメリカ合衆国大統領選では、日米戦争の英雄であるダグラス・マッカーサーも候補者として出馬したけれど、優勝候補と事前には予想されながらも、一般投票結果ではわずか3.07%にすぎずに大敗北であったそうですし…。
知名度のみでも、選挙では勝てないのかな？

選挙や政治に関心のある方など、ぜひ皆様のご意見をお聞かせください。
ちなみに画像は、カリフォルニア州知事当選を果たした時のシュワちゃん夫妻です。

Answer 1

無党派層の多い都市部などは知名度の高い候補が当選する可能性がありますが、一般的には看板(知名度)があっても地盤(固定票や後援会組織)や鞄(選挙資金)がなければ当選することは困難です。これは地盤だけ、鞄だけであっても同様です。

Answer 2

トランプがそうですよね。

知名度がなければ、泡沫候補だったと思います。

Answer 3

マッカーサーについては色々と誤解がありますが、これもその一つですね。結論から先に言うと、マッカーサーは大統領に「なれなかった」のではなく、「ならなかった」のです。

マッカーサーが大統領職に興味を持っていた事は事実です。しかし太平洋戦争終了後、連合国占領軍最高司令官に任命されてアメリカ本土での選挙運動なんか出来るわけがない。しかも朝鮮戦争が始まり、国連軍総司令官に任命されたマッカーサーは超多忙で、海の向こうの大統領選挙どころではない。

共和党のベテラン議員たちが国民的英雄になっていたマッカーサーの名声を利用して担ぎ出そうとしましたが、本人が地球の裏側で日本の占領統治と朝鮮戦争という巨大な任務を抱えていて、本人不在の大統領選挙運動など出来るわけがありません。結局共和党の長老連中がマッカーサーの名前を担ぎまわっただけに終わりました。

そしてマッカーサー自身は年齢的な要素もあり（７３歳）、共和党推薦の大統領候補を陸軍の後輩、十歳年下のアイゼンハワーに譲りました。「サポートするからがんばってくれ」、と。これはアメリカの資料にも出ている明確な事実で、マッカーサー嫌いが言う様にマッカーサーがアイゼンハワーに「負けた」わけではありません。

アイゼンハワーは大統領に就任後、何度もマッカーサーをホワイトハウスに招き、色々とアドバイスを求めています。マッカーサー嫌いのウソつきさんたちが言う様に、大統領をアイゼンハワーに「取られてしまった」マッカーサーは「悔しくて、悔しくてアイゼンハワーを恨んでいた」という様な事は大ウソです。

アイゼンハワーはどちらかと言うと「軍人」と言うより有能な事務屋。欧州戦線でその穏やかな人柄で連合国間の協調、連携に腕を奮いました。しかしその生涯を通じて前線で指揮した事はありません。

その反面、マッカーサーは生粋の軍人で、第一次世界大戦では最前線で部隊を指揮し、四度も負傷、米軍で最多の勲章を受けました。太平洋戦争でも日本軍のタマが飛んでくる最前線にヘルメットもかぶらず、丸腰で平気で出て行って実戦の指揮をとりました。アイゼンハワーはそういう事はいっさいやらなかった。

ではアイゼンハワーはどんな大統領だったか？？アメリカのウィキでは、アイゼンハワーのあとを継いだケネディーの様に国民を奮い立たせるような事もなく、ゴルフ大好き（笑）、外交でも内政でも目立ったことはない八方美人で事なかれ主義、、、まあアイゼンハワーについても色々な意見があるので研究して下さい。

マッカーサーが朝鮮戦争に関してトルーマン大統領と意見を異にして解任され、太平洋戦争の期間も入れて14年ぶりにアメリカに帰った時は「アメリカン・シーザー」、つまり帰ってきた将軍、凱旋将軍と呼ばれて各地で熱狂的な大歓迎を受けました。

あの有名な「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という演説を議会で行ったのちワシントン市で凱旋パレードを行いましたが、ワシントン市発足以来最高の50万人の市民が集まり、歓声と拍手を送りました。

その翌日、ニューヨーク市のパレードではアイゼンハワーの時の4倍、約700万人（NY市当局の発表）がマッカーサーが乗ったオープン・カーが通るマンハッタンの沿道を延々と埋め尽くし、マッカーサーを歓迎しました。

マッカーサーが84歳で死去した時、大統領の特別令で前例のない六日間の盛大な国葬が営まれました。

（下の写真）ニューヨーク市内の凱旋パレードで沿道に集まった市民とビルの窓からの紙テープの大歓迎を受けるマッカーサー元帥の車列）

Answer 4

知名度だけではなく、人気と好感度が無くては。
有名でも悪名では選挙に勝てない。