解決済み
簿記2級、債権債務の相殺消去について。 P社はS社の発行済株式の60%を取得し、支配。連結修正仕訳をしなさい。 P社の当期末の短期貸付金のうち、10,000はS社に対するもの。受取利息は1,200。 (短期借入金)10,000 / (短期貸付金)10,000 (受取利息)1,200 / (支払利息)1,200 以上が回答です。 しかし、S社のP社に対する債務については、非支配株主も以下のように反映されるべきではないでしょうか? (非支配株主に帰属する当期純損益)480 / (非支配株主持分当期変動額)480 未実現利益との違いがうまく理解できていないと思います。 よろしくお願いします。
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単なる内部取引の相殺の仕訳と未実現利益の相殺の仕訳とを混同されています。 連結財務諸表の作成は、個別単体の財務諸表の単純合算と修正仕訳からなりますが、単純合算した時に、連結財務諸表上に連結上のあるべき利益との間に齟齬が生じる場合があり、これが未実現利益ということ言うことになり、これを消去させるのが、未実現利益の消去である一方で、内部取引の相殺仕訳では、あるべき利益との間に齟齬が生じません。 たとえば、齟齬が生じる場合の一例として、連結会社間で行われた商品取引で、親会社から子会社に売却された商品が期末に子会社の棚卸仮に下記の条件で、取引がされたとすると、 事例 P社は外部から1,000で仕入れた商品を、S社に1,200で売却、期末に商品はすべてS社の棚卸資産としてある。 P社個別財務諸表上 売上原価(当期仕入)1,000/(仕入債務1,000) 売上債権1,200/売上1,200 利益200 S社個別財務諸表上 売上原価(当期仕入)1,200/仕入債務1,200 商品1,200/売上原価(期末商品)1,200 利益0 P社+S社の単純合算 売上原価(当期仕入)2,200/売上1,200 ********/売上原価(期末商品)1,200 ******/(仕入債務1,000) 売上債権1,200/仕入債務1,200 商品1,200/ 利益200←これが未実現利益 となりますが、連結上、あるべき状況は 売上原価(当期仕入)1,000/売上原価(期末商品)1,000 商品1,000/(仕入債務1,000) 利益0←連結上あるべき利益 ということになり、単純合算の仕訳を連結上あるべき状況にするために連結修正仕訳をきります。 ①内部取引相殺消去(連結財務諸表の表示を整える仕訳) 売上1,200/売上原価(当期仕入)1,200 仕入債務1,200/売上債権1,200 ②未実現損益の消去(内部取引にて発生した未実現の利益を消去する仕訳) 売上原価(期末商品)200/商品200 P社の個別上発生した利益200を消去するために、連結上の費用を増加することで未実現利益200を消去し、相手勘定科目を商品勘定とすることで、連結財務諸表上の商品残高を調整。商品となる場合があります。 一方、内部取引の消去は、個別単体財務諸表の単純合算したときの利益と連結上のあるべき利益との間に齟齬がなく、単なる連結財務諸表上の表示の問題となります。したがって、貸借損益項目の相殺や、貸借B/S項目の相殺の仕訳というのは、未実現利益を消去する仕訳とはなりえず、連結財務諸表上の表示を適正にするために切られるものだということです。 このような違いがあるとおもに、内部取引の相殺仕訳というのは、いくつかのものと受験簿記上、ほぼ決まっています。反対にいえば、これらの消去を忘れると、減点さるるということです。
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