特別支援学校教諭についての質問です。 特別支援学校では、教員の学部移動（小学部から中学部など）があると思いますが、…

Question

特別支援学校教諭についての質問です。

特別支援学校では、教員の学部移動（小学部から中学部など）があると思いますが、その際には小中両方の免許が必要になるのでしょうか。
それともどちらか１つの免許でどちらの学部も指導可能なのでしょうか。

どなたかご回答お願いします。

Answer 1

☆基本的には、

（例）
・特別支援学校幼稚部の教員として働きたい
→幼稚園免許＋特別支援学校免許が必要

・特別支援学校小学部の教員として働きたい
→小学校免許＋特別支援学校免許が必要

・特別支援学校中学部の家庭科の教員として働きたい
→中学家庭科免許＋特別支援学校免許が必要

・特別支援学校高等部の音楽の教員として働きたい
→高校音楽免許＋特別支援学校免許が必要

・・・といった感じになります。

※例えば、

・幼稚園免許、特別支援学校免許の2つしか持っていない人が、
特別支援学校小学部の教員として働く

・幼稚園免許、小学校免許、特別支援学校免許の3つしか持っていない人が、
特別支援学校高等部の教員として働く

・高校美術免許、特別支援学校免許の2つしか持っていない人が、
特別支援学校中学部の教員として働く

・中学数学免許、高校数学免許、特別支援学校免許の3つしか持っていない人が、
特別支援学校小学部で、クラス担任をする

・・・というのは、

教員が足りなくて困っている場合などに、
都道府県教育委員会から、臨時免許が発行され、特別に許可される場合もありますが、
どちらかといえば、レアなケースです。

Answer 2

基本的には、その学部に合わせた免許が必要になります。
小学部は小学校、中学部は中学校、高等部は高校。
ただし、特別支援学校免許があり、学校運営上必要とされれば、免許がない学部にいくこともあります。

Answer 3

これは表現的に難しい部分です。

というのも、特別支援学校であっても、指導する内容は、基本的には子どもの年齢に合わせた内容になります。

このため、基本的には指導する対象年齢の教員免許が必要になります。
また中高の場合には教科別の指導が必要になりますし、高等部の3年は高校3年と同じ大学入試レベルの問題を指導する必要があります。

そして障害等の理由で、通常の年齢の内容では指導が困難な部分に限り、内容を生徒のレベルに合わせたり、その教科をやらずに別の授業という対応をします。

要するに、あくまでも基本は対象年齢の内容についての指導で、その指導が出来ない部分だけ代えるというのが特別支援学校での教育になる訳です。

このため、病弱児や身体障害児の場合、知的なレベルに全く問題が無いので、座学は普通の授業内容になる事もあります。

とまあそういう訳なので、原理原則としては指導する生徒の対象年齢の免許が無ければダメ。という事にはなります。

ただ知的な遅れがあるという場合には、内容を変更して指導する事になります。

でも普通に考えて、小学部の年齢の児童に対して、高校の内容を指導する事はありません。
逆に高等部の生徒に対して小学校の内容を指導する事はあります。

実は特別支援学校とか一切無視をして貰って、教員免許のルールについてですが、高校の免許を持って居る場合には、高校と、該当する小学校の教科が指導出来る事になっています。
中学の免許を持って居る場合には、中学と、該当する小学校の教科が指導出来ます。

小学校の音楽専科の人たちって、小学校の免許はなくて中学や高校の音楽の免許保持者っていう事が実はよくあるんです。

こういうルールもあるので、高校の教員免許保持者が、小学部で小学校の内容を教える事については、免許を持って居る教科に関しては全然OKという事になります。

ただ重度知的障害などで、教科指導が行えない場合には、ほぼ全授業時間が日常生活学習や、生活単元学習などの時間になる場合もあります。これは教科指導ではないので小中高などの教員免許は関係なく指導出来ます。

なのである意味中学の免許でも小学部の生徒を指導出来たりはするんです。

が、最初に言ったように原理原則は対象年齢に合わせた指導です。
また知的な遅れがなければ普通の授業内容という場合も多いです。
なのであくまでも基本は持って居る免許の学校種の指導で、色々な理由により本来の指導から外れる場合に、持って居る免許外の年齢層を指導する事もある。というくらいの感覚で居て貰った方が良いですよ。

とりあえずはそんな感じですね。
長くなりましたがとりあえずはこの辺で。