メーカーって研究開発部門が一番上なんですか？技術系で優秀な人から配属されていくそうですが。

Question

メーカーって研究開発部門が一番上なんですか？技術系で優秀な人から配属されていくそうですが。しかし、格下の生産技術職や技術営業の方が成果が出やすいので、出世しやすいとも聞きます。
結局何が良いんですかね？…

Answer 1

いいえ、全然違います。
新入社員の配属はあくまで「適正」で選ばれます。研究開発の方が立場が上とか、そんな事は一切ありません。
研究開発も商品設計も生産技術も品質保証もカスタマーサービスも購買も知財も営業もそれぞれの会社にとって必須の役割のもとでそれぞれの仕事を全うしているのです。

出世のスピードも関係ありません。あなたが学生なら、あなたが最も興味のある分野を志望すれば良いことですよ。
私は某電機メーカーで働いていて、入社してから基本的には商品設計ですが、研究開発に2年程度、生産技術に1年程度携わったことがあります。いろいろな仕事を経験できていますが、私にとって性に合ってるのは商品設計ですね。

Answer 2

そもそもが研究開発を希望する人が多くて、思考力を必要とされる研究部門には大学院卒、有名大卒が適任ということで選ばれるわけです。大学院卒でも有名大卒でも、生産技術を希望すれば、生産技術に配属されますよ。

出世は、他部門で違う仕事をしている同期と競うものではなく、自分と同部門の同期や先輩後輩と競うものです。優秀な人ばかりが集まる部門に行けば、それだけ出世するのも大変ということになります。

Answer 3

＞生産技術など、現場の管理の中で人を動かす仕事

オレの知る限りでは、生産技術は現場を動かさないなあ。

現場は製造技術の領分。

生産技術は製造設備の構想・設計・製作（主に外部）・施工。

世の中に今までになかった製品を作るには、世の中にない設備を作り出さなければならないので、アイデアマンの本領発揮ができる職種だよ。

何より、成果が目に見えるのでモチベーションを保ちやすい。

失敗すれば落ち込むし、下手すると閑職に左遷もあるが（どの職種でも同じだが）。

Answer 4

研究職は自頭(じあたま)が無いと単なるお金の無駄遣いになりますから、会社としては優秀な人を充てようとする傾向はありますね。管理職は人を使う職種ですから、生産技術など、現場の管理の中で人を動かす仕事に携わった方のほうが有利なのは事実だと思います。

ただ、研究職から管理職、さらには取締役に上がっていく人もいますから、単純な比較は難しいです。出世したいがために自分の好まない仕事で我慢できるのか？ということをよく考えて仕事を選ぶべきでしょう。

私は工学部出身ですが、生意気にも「現場」が嫌いだったので、シンクタンクに入りました。そのなかで学位をとり、いまは大学の教員をしています。そういう人生もありますが、こればかりは最初から狙ってできることではありません。

「生産技術や技術営業のほうが出世できるから」すなわち「偉くなれるから」という理由で職種を選ぶと、先々苦労するような気がします。ご自分がやりたい仕事を優先し、昇進や出世は自分の仕事の結果に対してあとからついてくるものと考えたほうがよいのではないでしょうか。