新聞奨学生はほとんどが挫折します。 私は忍耐強い、頑張る、他の人とは違う、とは思わないこと。 奨学金には代表的なものとして 日本学生支援機構、働くことを前提とした病院の奨学金があります。 さて、日本学生支援機構・病院の奨学金・・・・ これらの奨学金は 「お金を貸しますので、勉強に専念してください。 卒業し、就職してから返してください」です。 ところが新聞奨学金は 「お金を貸します。かならず在学中に働いて返してください 働けば、返さなくていいですよ」 であり、勉強に専念することを無視しているんです。 1日何時間のバイトならば学業と両立可能か。 文部省は出していませんが、目安を外務省と財務省が出しています。 入国管理局が留学生の場合、1週間で28時間以内と決めています。 財務省も目安を出しています。 税制面での勤労学生控除は年間130万円です。 仮に時給が1000円とすれば、1300時間、月にすれば 110時間くらいです。 財務省、外務省ともほぼ同じ時間ですね。 これが学業に支障なくできるアルバイトの時間なのです。 新聞奨学生の場合、朝刊2:30-6:30 夕刊15:00-18:00 雑用まで入れれば1日8時間、仮に朝刊1回の休みがあったとしても 1週間で42時間です。 会社員の正社員の労働時間が40時間なので、これを超えています。 ベトナム人留学生(=単なる労働者)がこれをクリアしているのは、 純粋な配達時間のみを労働時間としてカウントしているからです。 いくら急いでも、1回の配達の前30分、後30分くらいの準備や 片付けの時間はかかります。 あと、インターバルという考えもあります。 仕事が終わってから次の日の労働まで11時間以上ないと健康を害する、 人間らしい生活がおくれないとしています。 食事、寝る、趣味、団らん、通勤時間を考えれば これは最低必要なのです。 21時まで残業して、次の日の仕事が朝9時、これなら12時間です。 しかし、新聞奨学生は18時まで仕事して、次の日は2時30分 朝6時まで仕事して、夕刊は15時、ともに9時間以内しかないのが 1年中続くのです。 なぜ奨学金としたかは 給料の前貸し、労働者を拘束することは法律では禁止されており、 給料では課税されるため 奨学金というカッコいい言葉を使ったのです。 実質は単なる労働者と借金です。 さて肝心な学業です・。 2,3年前から授業時間は90→100分に変えている大学が多くなりました。 大学は平均的には3限13:20~15:00、 4限15:10~16:50、5限17:00~18:40くらいでしょう。 3限が13:30から始まる郊外型の大学もあります。 仮に大学まで片道50分とし、一旦アパートに荷物を置きに帰り 着替え等に10分としても仕事開始まで計60分かかります。 販売店は配達メインのため、駅前の好立地にはなく だいたい、駅から離れた不便な場所にあります。 新聞屋の人は遅くても15時には仕事開始だ、と言います。 15時時までに販売店に着くためには、履修可能なのは2限までです。 3限まで履修した場合、夕刊に間に合わず、新聞販売店、 読者から超クレームになります。 朝刊の眠さ、寒さは個人の努力で超越できます。 でも夕刊の時間は個人の努力では超越できません。 大学生ならお分かりですが、だいたい1限は授業がほとんどなく 2限もぱらぱら、メインは3~5限です。 特に必修科目は午後が多く、ゼミも4~5限が多いです。 従って新聞配達を行った場合、履修したい科目が受けられないのです。 この時間帯に必修や重要な授業があった場合、4年での卒業が絶望的になります。 年間100万も学費を払って、受けれるのは1,2限のみ それで、朝2時30分から起きているため、ほとんど居眠りをしている。 馬鹿みたいですね。 上智の3限の終了時間を調べましたか? 大雑把な時間割を見たことがありますか? 途中でリタイアするのは体力的につらいのではなく、 午後2時~6時くらいの間に重要な授業があり、 新聞屋をやっていては、授業が受けられないからです。 あと、就活はしないんですか? 高校生にはわからないと思うけど、 3年の夏くらいから、インターンシップという就活が本格的になります。 企業からの呼び出しも結構多く、急に来ます。 大学の就職セミナーも授業に重ならないようにと夕方が多いです。 甘い考えの人は、朝刊を真面目に配れば、夕刊の休みはくれるのではないか もしくは、学生なんだから授業を優先してくれる、少なくとも十分配慮してくれる、 と考えます。 完全に甘いです。 朝刊は主婦、高校生,Wワークなど比較的配達員が確保しやすいのです。 夕刊はこれらの人が確保できず、専業と新聞奨学生に負担がゆくのです。 夕刊のアルバイトを募集しても、昼間の中途半端な時間のため、 ほぼ1日分のアルバイト代を払わないと集まりません。 まれにネットに週2回休みがもらえた、夕刊が週3回免除してもらった なんて書き込みがあります。 うそではないでしょうが、ごくごくレアなケースです。 そのようなものが最初から期待して新聞屋をする(=借金をしてしまう) ともう後戻りできなくなります。 新聞配達は激務のため、従業員の定着率が非常に悪いのです。 スポーツ新聞の求人欄を見れば分かります。 そこで新聞社は田舎から出てきた世間知らずの学生に最初にどーーんと お金を貸し込んで辞められない仕組みを考えたのです。 学業と仕事が両立できなくなった場合、仕事(配達)を辞めれる人は 幸せ者です。でも大半の人はお金を一括で返せないし、住む場所もなくなるし、 来期以降の学費の調達もできません。 学業を辞めて、そのままバイト又は専業として、そこに残るしかないのです。 もはや人生終わりですね。 新聞配達の専業は、どこにも行き場がなくなった人間のたまり場なんです。 毎日パチンコや競馬の話ばかりです。 新聞配達の専従従業員は激務で、20歳くらいから仕事を始めないと 体が持ちません。 途中応募があってもすぐに辞めます。 そこで新聞社は専業従業員を計画的に育てることを考えたんです。 それが新聞奨学制度 → 挫折 → 専業のパターンです。 尚、サンケイ新聞は夕刊がないのをアピールしていますが それはうそです。 更に地獄が待っています。 サンケイ新聞は発行部数が少ないため、単独の販売店は ほとんどなく、大半は読売か朝日が併売しています。 サンケイ新聞で応募して、採用されても、配属先は 読売か朝日の場合が多いのです。 当然夕刊がありますね。夕刊なしの条件で応募した、なんて 言っても無理。その分代わりの人を雇う必要があり、 嫌がらせや、きつい事を言われ、結局夕刊をやるか 辞めるかになります。 仮に夕刊のないサンケイの店に配属されたとします。 ここでも地獄が待っています。 「夕刊がない」と書いていますが、これを「朝刊を配り終われば あとは、寝るまで自由時間だ」と勝手に解釈する人がいます。 そんなことどこにも書いてありません。 集金・拡張は必須だからです。 集金 会社関係は昼間でないと集金できません。 夜10時11時に帰ってくる人もいます。 昼と夜が逆転している人もいます。 給食費と同じで2.3カ月貯めて、トンずらする人もいます。 電気やガス、水道と違い、新聞が止められても全く困りません。 嫌がらせのために夜10時11時に来いという人もいます。 何かサービス品を持ってこないと払わないという人もいます。 曜日関係なしに、20日に来い、月末に来い、という人もいます。 以上、学校の授業があるなしは全く関係ありません。 必修授業でも休んで行かなければなりません。 東京の蒲田にある大手の工学系専門学校は「新聞専業養成学校」と 呼ばれています。あちこちの新聞社と提携して、 新聞配達と学校の両立は可能なんて言って募集しています。 しかし、そんなに甘くないのです。 専門学校は大学と違い、履修教科の選択の余地が狭く 自分に合わない授業も取らざるを得ません。 その結果、どんどん中退して行きます。 また学校と仕事の両立はやはり困難で、新聞配達を休むわけには 行かないので、学校の方を休みがちになります。 元々、詰め込み式の授業がさらに分からなくなります。 ここまで書くと私がその挫折者と思われるかもしれませんが、 違います。 私は4年間やり、一部上場企業に就職しました。 ①大学が自転車で10分くらいで、住宅地だったため 3限まで履修でき、かつ配達終了後、走って 5限に少し遅れる程度で滑り込めた。 これが4年続いた最大の理由です。 ②とにかく学業に理解のある御主人だった ③就活が1日で終わった。 私は極めて好条件が重なっただけです。 それでも勉強する時間が全くなく 「卒業証書さえもらえれば、あとは何にも要らない」 という状態でした。 休みは1月2日のみでした。 →1か月に2日間ではなく、「いちねんで、いちがつふつか、のみ」でした。 休みはすべて買い上げです。 交通至便なところで、他店より明らかに好条件で 従業員を募集しても集まらなかったのです。 奥さん、お婆さんも雑業を引き受け、小学生の子供も配達応援でした。 でも、質問者は運がいい。私のような的確な回答者に出会ったからです。 新聞奨学生になった場合、3年後に「あの時の書き込みの 忠告とおりにしておけばよかった、今は人生が詰んでいる」 と思うでしょう。 一生フリーター、老後は生活保護という世捨て人、という人に迷惑をかける 人生を送るのか、まともな人生を送るのか、選ぶのは今です。 再度言います。 「私は体力がある、忍耐強い、他の人とは違う、絶対にやり遂げてみせる」 という精神論に頼らないでください。 絶対に思わないでください。 新聞奨学性をめざす人は99・9%が体力に自信があります。
なるほど:2
どんなに覚悟してもやらないとわからない大変さはあります。本当に自分との戦い。
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