解決済み
上司とは悪い人しかいないのですか?「悪い人しかいない」と言われると、「良い人もいるのでは」と思うのですが。元電気通信大学教授で哲学者の中島義道氏が東洋経済で「いつも楽しみに拝読しております。私は、上司や先輩社員とうまく関係を築けず、悩んでいます。 入社3年目も半ばに差し掛かりますが、まだまだ未熟な部分ばかりで、たくさんご指導いただけることは大変ありがたいことだと思っています。 ただ、どんなまっとうなアドバイスでも「どうしてそんな言い方をするのか」と思ってしまうことが多々あります。言葉尻が厳しい、きつい、嫌らしいといった感じで、特定の上司でなく、複数の上司についてそう思います。 ふと「これは世代差なのだろうか」、と考えたことがあります。彼らが新人だった当時は、きつい言葉でなじられても、強くたくましく仕事をしていたのかもしれません。私と歳の近い同僚にも同じような悩みを持つ人が多く、私たちの世代が、極端に打たれ弱いのだろうかと考えてしまします。 仕事自体は面白く、もっといい仕事をしたい、成果を出したい、先輩方から吸収したいという思いはあるのですが……。歳の離れた上司とは、どのような付き合い方をするのがよいのでしょうか。 (25歳 女性 会社員)」という質問に対して、「ちょっときついことを言いますが、実は「弱い人」も同じように悪く、それどころか同じような加害者なのです。弱い人は「強い人は弱い人の気持ちがわからない」と言って嘆きますが、弱い人も強い人の気持ちをわかろうとしないのです。そして、頭からそれを嫌悪し拒否しているのです。これって、はっきりした暴力ですよね。弱い人が、強い人の高圧的姿勢を嫌うように、強い人は、弱い人がすぐ弱音を吐き、すぐ顔を歪ませ、すぐあきらめ、すぐ謝る……このすべてを嫌っているのかもしれません。そんな見解は認められないのなら、強い人も「言葉尻が厳しい、きつい、嫌らしい」というあなたの見解は認められないのではないでしょうか? 少なくとも、この程度のことにおじけづくような人こそ間違っている、と「思う」権利はあるのではないでしょうか? ではどうすればいいか? 上司は「悪い」に決まっているのです。日本のどこかに仕事もでき、優しく、人間的にも尊敬できる上司はいないかと探し回っても無駄でしょう。あらゆる職場にいるのは(私がいい例ですが)悪い上司だらけであって、そのうえ悪い先輩はうじゃうじゃいて、それを嫌がっていたら、あなたはあらゆる会社を辞めるしかありません。 我慢するのでもなく、上司を直すのでもなく――ではどういう道が残されているのか? ひとつだけ残されています。あなた自身が強くなる道です。あなたが強いことを相手に思い知らせる道です。自分をいじめたら、相手が大損害を受けることを知らせる道です。会社とは道徳的共同体ではないのですから、上司とは思いっ切りドライに功利的に振る舞い(権力関係なのですから、全力で勝つように努力し)、同時に信頼する仲間を作って絶えず上司の悪口に花を咲かせる、という生活がいいのではないか、と思います。 今回のご相談に関係する拙著として、『ウィーン愛憎』(角川文庫)、『善人ほど悪い奴はいない』(角川oneテーマ21)、を挙げておきましょう。」と返しています。 https://toyokeizai.net/articles/-/21734 https://toyokeizai.net/articles/-/21734?page=4
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前半に関して:不満を言い始めたらキリがなくて、結局みんな悪い人のカテゴリに入っちゃうよ、という話だと思います。結局良い人というのは自分にとって都合の良い人ということなので,そんなむしのいい話はないよ、っていうことでしょうね。 後半に関して:人間は良い人とか悪い人という分類では測れず、強い人と弱い人という尺度で生きている。強い人に対して、弱い人は都合の良い人、すなわち良い人になろうとするわけです。だから、上司より強くなれば、その上司はあなたに対して良い人になりますよ、ということです。逆に弱ければ、どんなに虐げられても逃げ場はありません。それこそ、どこの会社に行っても。
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