かつては国家公務員のことを官吏、地方公務員のことを吏員として区別していましたが、現在では用語としては徴税吏員や消防吏員として残っているものの、概ね職員で統一されています。 ただ、国家公務員は官名として◯◯省事務官とか技官ていった官と呼ばれていることから、官とつく公務員は国家公務員の意味合いも含まれており、その意味で地方公務員である警察官が、官とついているのは、国家公務員である警察庁採用の警察官がいて、地方採用の巡査まで一連の階級でつながっていることと、地方採用であっても警視正以上の階級になると、国家公務員に身分が変わることから、国から地方まで統一名称として官の呼称が使われているのではないかと思います。 また一方で警察官や自衛官、海上保安官のような主に公安職を中心とする特別な官職名は、いわゆる制服を着用し階級を有することや逮捕など特別な権限を有することが認められている職員を表す名称として官と呼称する場合もあり、防衛大学校や海上保安大学校の学生のように職員であるが自衛官や海上保安官ではないというように区別したり、警察本部や警察署内で働いている職員が警察官と警察職員で区別されていることも官と呼称する理由の一つかもしれません。 ただし、これらは絶対的な基準ではなく、消防では、階級、制服を着用する職員を消防吏員(東京消防庁では通称として消防官と呼称していますが)として消防職員と区別していますし、麻薬取締では、同じ司法警察権限を有していても、厚生労働省所属を麻薬取締官、都道府県所属を麻薬取締員として区別しています。 なお、警察官として統一されたのは警察法が改正されて都道府県警察制度になって以降で、それ以前の自治体警察制度では地方公務員である警察職員を現在の消防と同じく警察吏員と呼称していました。
なるほど:1
地方自治法の制定は昭和22年で、それ以前は地方公務員というのはなく、都道府県職員も官吏です。 昔から使われている言葉であれば、地方公務員でも官がついている職名になる感じじゃないでしょうか。
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