東條英機元首相は自決のときなぜ胸を選んだんですか？口に咥えるか、こめかみのほうが確実ではないでしょうか？このことを知った…

Question

東條英機元首相は自決のときなぜ胸を選んだんですか？口に咥えるか、こめかみのほうが確実ではないでしょうか？このことを知った元部下の人や旧陸軍の現場(戦闘地域)で頑張っていた人はどう思ったでしょうか？

Answer 1

以前にも同様の質問があったので同様の回答をします。

最後の陸軍大臣・阿南惟幾大将は終戦の日の未明、天皇に敗戦のお詫びをする遺書を残して介錯も断って壮烈な割腹自決。「一死を以って大罪を謝し奉る」、と。武士らしい潔い立派な態度です。

しかし東條英機は自分が始めた戦争に惨敗し、国がつぶれ数百万人の日本人が死んだと言うのに、東京裁判が無ければ戦後も生き延びるつもりでした。卑怯な臆病者です。

総理大臣、陸軍大臣、参謀総長まで務めた大日本帝国の陸軍大将なら、サムライらしく日本刀で堂々と割腹自決すべきだった。終戦後20日もしてから、米軍憲兵が逮捕に来てあわててピストル自殺の真似事では漫画にもならない。

他人から預かった婦人用の２２口径小型ピストルと言いますが、そんなものはせいぜい強力な空気銃程度。拳銃なら南部１４年式という立派な日本のものがある。それなら一発ですよ。

左利きなのに右手で撃ったからとか、見えすいたウソばかり。当時の日本では左利きは異端とみなされていた。特に軍隊では徹底的に矯正されたはずです。

陸軍幼年学校、士官学校、陸軍大学校、関東軍憲兵司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍大臣、陸軍参謀総長を歴任した生粋の軍人がピストルの扱い方を知らないわけがない。狂言自殺だったからもちろん失敗した。

東條は東京裁判で日本や天皇を弁護する為に死ななかったと言う意見もありますが、ではこの自殺騒ぎは一体なんでしょう？矛盾だらけです。しかも連合国は天皇を戦犯としないという事を既に決めており、日本側にも知らされていた。

敗戦の責任を取って武士らしく自決した高級軍人は、将官（少将以上）は陸海軍合わせて35名。そのほか中堅の佐官もいます。主なもので：

阿南惟幾陸軍大将（最後の陸軍大臣）終戦の日に日本刀で割腹自決

大西瀧治郎海軍中将（海軍特攻の父）８月16日、日本刀で割腹自決

寺本熊市陸軍中将（陸軍航空本部長）8月15日、日本刀で割腹自決

田中静壱陸軍大将（憲兵司令官、第２１方面軍司令官兼東部軍管区司令などを歴任）８月24日ピストル自決

本庄繁陸軍大将（枢密院顧問、関東軍司令官を歴任）11月20日、割腹自決

杉山元陸軍元帥（陸軍大臣・参謀総長歴任）９月12日ピストル自決（胸に四発。東條と大違い）夫人も殉死

島田朋三郎・陸軍法務中将 ９月４日ピストル自決

親泊朝省・陸軍大佐（第三十八師団作戦主任参謀）９月４日ピストル自決。夫人、長男、長女も殉死

山田九七郎海軍少佐（302航空隊飛行長）夫人と共に8月21日服毒自決

国定謙男・海軍少佐（軍令部参謀） ８月２２日ピストル自決、夫人と二児も殉死

これ以外にもあります。

東條が出した「戦陣訓」の為にものすごい数の日本兵が降伏を許されず玉砕や餓死で無駄に死んだと言うのに、張本人は米軍の捕虜になり、復讐裁判で絞首刑。みじめですね。そんな東條を神社に祀って拝んでいる日本人は不思議な民族です（笑）。

天皇に対する東條の忠誠心もウソですね。天皇から直接「米英との戦争は避けるように」と要望されたにも拘わらず、太平洋戦争を始めた。

そしてサイパン陥落で辞職させられた時の部内への訓示、「天皇への忠義には広義と狭義がある。狭義の忠勤は天皇の意思を直ちに実行する。しかし広義の忠義は天皇の意思がこちらの考えと違っていたらそれを正す。それでも変わらなければ強制してでもこちらの意見を通す。自分は後者を選ぶ」と。これでは忠誠心どころか天皇への反乱ですよ。

東條は軍人としても無能。戦争ボロ負けの昭和２０年２月、「戦争はまだ五分五分。本土決戦があっても米軍の三分の一の兵力で勝てます」と言って天皇を呆れさせた。

そして日本が降服した時、あの東條メモにこう書きました（現代語訳）「政府、国民がこんなに簡単に手をあげるような意気地なしとは夢にも思っていなかった」「たった二発の原爆で降伏してしまった」、と。こうなると気が狂っていたのではないかとすら思います。

無茶な作戦命令を黙々と実行して死んだ忠勇な兵士たちや16歳からの特攻隊の若者たち、政府・軍の指導に従順に従って地獄を見た国民を侮辱した言い草であり、昭和天皇の聖断をバカにしたコメントです。

「 避けられない戦争だったんたし」と言う回答がありますが、これは誤解ですね。あの戦争は東條主導の好戦的な陸軍が強引に引き起こした戦争でした。日本独自の明確な意思、判断の結果です。そして東條がどんな政治家、軍人だったか、、、これについては以下を御参考に。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12175048057?__ysp=44Ki44K444Ki6Kej5pS%2B44GM55uu55qE44Gg44Gj44Gf44KJ44CB5YWI44Ga

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14177163249

Answer 2

彼の元恩師が曽祖父なのですが、事情がわかってる人は何も言いませんよ。避けられない戦争だったんたし。