簿記の考え方に「保守主義」というものがあります。 見積もりの要素があるものについては、資産や収益は控えめに、負債や費用は大きめに計上します。 貸倒の場合も、回収できる可能性が0なわけではないです。倒産した会社の債務を整理して、資産が残っていれば一部回収できることもあります。 ですが、もしかしたら回収できるかもしれないだけで、ほとんどは回収できないので貸倒の処理をしてしまいます。
回収見込みのない売掛金をそのまま売掛金として残すことはせず、 (借)売掛金償却/(貸)売掛金、で仕訳し、その売掛金を損金として処理しその売掛金を帳簿からなくします。 その後、その売掛金を全額とか一部が回収できることがあります、それを「現金」で回収したら、 (借)現金/(貸)償却債権取立益 で仕訳します。 >貸し倒れしてるはずなのになぜ売掛金や受取手形を回収できる・・・・ 売掛金を償却するというのは、回収できないと確定してから償却するのではありません、期末などに回収見込がなければ回収不能が確定する前に償却しているということです、償却処理後に全額とか一部を回収できることがあるということです。
売掛金や受取手形が貸倒れたとしても、債権は放棄したのではないのです。債権が残っている以上、債務者に請求もできますし、債務者は積極的に返済を申し出るのでしょう。債務者は「ご迷惑おかけしました。債務の半分でもお返しします。」と返済したときには、償却した債権を取立てたとして収益を計上するのです。前期以前のことなので売掛金を減少するわけにはいかないのです。
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