それぞれの種類によって変わるので、種類ごとに説明しますね。 ・陸上特殊無線技士 主に陸上に開設する無線局で、比較的近距離の通信に使います。 ユーザーは警察、消防などの官公庁、日赤などの防災機関、運輸運送業、鉄道などのライフラインですね。 先の方も書いておられますが、一陸特は、空中線電力500W以下の多重無線設備の技術操作ができるので、携帯電話の基地局をメンテナンスができます。 また、マイクロ波などを使う多重無線設備であれば、パラボラアンテナで利得を稼げるので、比較的遠い距離でも数十W程度の空中線電力の設備もあるため、携帯電話基地局やテレビ局の送信所で不感地域用の送信所の技術操作も行える場合があります。 一陸特試験の無線工学問題は、二陸特と比べて格段の違いがあります。そのため、無線資格の取得を目指す人たちからは「第三級陸上無線技術士だね」と呼ばれるぐらいです。 二陸特の「人工衛星局の中継により無線通信を行なう」というのは、防災機関やテレビ局などが運用する衛星通信車があります。 一般的に業務用の車両につける、近距離通信を目的とした無線設備の通信操作(プレストークスイッチによる送受信の切り替えなど)は、資格を必要としません(電波法施行規則第33条第4号(1)の規定)。 しかし、電源操作や音量調整は「外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作」となるため、資格を取得しておく方が良いのです。 国内電信級陸上特殊無線技士は、自衛隊のためにある資格と言って過言ではありません。 現実問題として、モールス符号による通信を行なっているのは、アマチュア無線と軍隊ぐらいのものです。ですので「業務用の資格」である国内電信級陸上特殊無線技士は、ほぼ自衛隊のためのものなんです。試験内容(科目)も法規と電気通信術(毎分75文字の和文モールスの送受信をそれぞれ3分間)と、極めて異色な資格なんです。 それでも、自衛官以外で受験する人がいるのは、自分のスキルを試すために受験しています。 ・海上特殊無線技士 この資格は、日本の沿海区域を航行する船舶の無線設備の操作に必要です。 というのは、船長や航海士として船舶に乗り込む者は、二海特以上の資格が必要だからです。 第三級はレジャーボート用や小型の漁船用のものですから、設備も簡易ですし、試験も簡単です。 レーダー級は、その名の通りレーダーの操作に必要ですが、二海特以上は、その操作範囲にレーダー級の操作範囲が含まれるため、あまり役に立つ資格とは思えませんね。 ・航空特殊無線技士 この資格は自家用航空機の運行に必要な資格です。 例えば、小型固定翼機やヘリなどで「航空運送事業(航空機で旅客や貨物を運送する業務)以外」の航空機に設置される無線設備のためのものです。 具体的には、警察や消防などのヘリ、個人が所有するセスナなどですね。 ただ、消防や警察のヘリには、ヘリポートや地方空港と交信するための無線設備(航空無線、電波型式から「AM」と呼ぶこともあります)と、パトカーや警察本部、消防車や消防本部と交信するための無線設備(警察無線、消防無線)があります。 このため、航空無線を使う場合は「航空特殊無線技士」の資格が、警察無線などを使う場合は陸上特殊無線技士(無線設備が「携帯局扱い」なため)の資格が必要になります。 また以前、航空特の試験を受けに行った時に、若い人がいたので「なんで航空特がいるの?」と聞いたら「大学でグライダーを飛ばすので、その時に無線を使うんです」と言ってました。 こんなところですかね〜。
電力、ガス、タクシー、宅配会社などの基地局。 携帯キャリア(最低でも一陸特) 地方自治体など
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