社会福祉士は老人福祉、障害者福祉、地域福祉、児童福祉、母子福祉、貧困者の福祉など、様々な範囲に渡って働きかけるソーシャルワーカーの国家資格です。 元はこの社会福祉士という資格しかソーシャルワーカーの国家資格はなかったのですが、社会福祉士の範囲に医療というものが含まれていませんでした。 そこで1980年代頃から医療福祉士という医療専門のソーシャルワーカーの国家資格を作るという話になりました。 この資格も四年間の養成をモデルとしようとしていました。つまり大学を出なければ取得できないような資格にしたかったわけです。 しかしここで反発がでてきます。 医療現場での国家資格は医者や薬剤師を除いてほとんどが三年養成モデルだったのです。つまり大学に行かず専門学校でも取ることが可能でした。さらに全ての資格が医師の指示の下で働くようになっています。 そこに医療の知識がほとんどなく、医者の指示に従う必要もない資格ができようとしたために、猛反発を受け、医療福祉士の計画はなくなります。 仕方がないため医療全体ではなく医療の中でも範囲を狭めて国家資格を作ろうと考えました。 その頃医療現場で活動していたソーシャルワーカーは、リハビリテーションソーシャルワーカーと精神科ソーシャルワーカーでした。 さらに1993年には障害者基本法の障害者の定義に精神障害も含まれるようになり、今まで病人としてしか扱われていなかった精神病者が、障害者として扱われるようになりました。 これにより地域での精神障害者への支援の需要が高まり、精神保健福祉士が1997年誕生します。 以上のような理由で精神保健福祉士は精神障害者と関わって行く資格として誕生し、社会福祉士の範囲に精神障害者は入りません。 そのため範囲が違うため上位資格というわけでもありません。 また、一般病院のソーシャルワーカーの資格はできなかったため、最近では社会福祉士の活動の範囲に医療が追加され、社会福祉士が担っている病院が多いです。
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そんなこと聞いてどうするの? 貴殿がそう思い、社会福祉士が上位資格と思うのなら、そうでいいのでは?
全く違う別物の資格。 事情を知っている人なら、元は対立関係にあったと分かっている。 社会福祉士は福祉限定にこだわって作られた。精神保健福祉士は医療の分野にも跨る目的でつくられた。 古くからの社会福祉士は、それが気に食わないので精神保健福祉士を見下している人もいるが馬鹿らしい話しだ。
上位も下位もありません。
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