解決済み
私は漫画編集者を目指しています。現在は、出版関係に携わる仕事をしていた方が多く集まる私立大学で、編集についての知識などを勉強をしています。 しかし、今のまま大学を卒業して本当に漫画編集者になれんでしょうか。とても不安を感じています。やはり大手出版社を目指すなら倍率はかなり高いですし、大卒でも採用されない人はたくさんいると思います。 今年、私は大学2年生になります。漫画編集者になるために今やっておくべきことが何かありましたら、教えてください。因みにサークル、バイトはやっています。
181閲覧
元編集者のライターです。 相談者さんが懸念される通り、漫画編集者になれるのはごくわずかのひと握りの人だけです。 ご存じだと思いますが、まず出版社に入ることは一番の難関です。漫画を扱う出版社は大手が多く、東大や早慶の学生も落ちまくっているのが実情です。 また、入社しても漫画編集部に配属されるかどうかは運次第。しかも、入社10年で考えても配属される割合は低く、この時点で配属されていなければその後異動になるケースは低いです。 とはいえ、まずは編集者になることが重要です。「漫画編集がしたい!」という希望を胸に秘めておくのはいいですが、とりあえずは漫画関係なしに編集者になることを目指してください。 漫画編集者を目指す相談者さんと、編集者を目指すその他の学生たち、志望先をピンポイントで絞りすぎることは就活において不利になります。 それに採用担当は「あらゆる出版物に対応してくれる人材」を求めており、漫画編集者を欲しているわけではないので。 それと新卒での採用がすべてだと思わないことです。意外に思われるかもしれませんが出版社は中途採用者が多く、例えば多くの週刊誌の編集部は新卒採用以外のスタッフが半数を占めています。 私もかつて某有名誌で編集者をしていましたが、新卒であればとても入社できない地方の無名私大の出身です。 実は、卒業後に編集プロダクションに入社し、2年ほどで独立。その後はフリーライターとしてあちこちの雑誌で仕事をしており、誘われる形(ヘッドハンティングに近いですね)で編集者になりました。まあ、社員は私にとって窮屈なので、今は再びフリーに戻ってしまいましたが。 実際、編集プロダクションやライター経験者が出版社に中途採用するのはよくある話で、その場合は学歴ではなくそれまでの仕事で評価されます。 そうしたことを踏まえていうなら「漫画編集者になるため」ではなく、「編集者になるため」と意識を変えましょう。 知識、教養レベルが高いの当たり前。それでいて面白い視点、考え方できる人材を求める傾向があります(学術書、専門書メインの出版社などはその限りじゃないですが)。 例えば、海外など外の世界を知っているのはいいかもしれませんね。私は大学時代、バイトで金を貯めては海外を放浪することを繰り返していましたが、お土産に現地語に翻訳された日本の漫画をよく買っていました。 そういうのを収集してみるとか、何でもいいので「自分らしい、他の人がやっていないこと」をプラスする。就職のためにそれをやるのは少々アレな考え方もしれませんが、少なくとも面接などで使うネタとしては十分すぎるはずです。 あとはご自身で考えてみるといいと思いますよ。 それとすべて教えを乞うのではなく、「○○だと思うのですが……」など自分の考えを述べたうえで、人からの意見を求めるほうがいいです。 出版社で採用担当やってる友人、人事に異動して管理職になった編集者時代の同僚は、「安易に人からすぐ教えてもらおうとする人材はダメ。自分で調べ、考えられる人材であることが大事」と話していました。 私もそうあるべきだと思います。今は編集プロダクションの経営者でもあるんですが、その辺は採用するにあたって結構重視します。 偉そうに長々と書いてしまいましたが、少しでも将来の参考にしていただければ幸いです。
なるほど:1
< 質問に関する求人 >
編集者(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る