尾木直樹はどうやって教授になったのでしょうか？

Question

尾木直樹はどうやって教授になったのでしょうか？一般的な教授職の付き方に対して正統なキャリアの積み方を彼はしていませんよね。
普通は博士号まで取得したらそこから研究者→講師→助教→準教→教授という課程を経ていきますよね。かたや彼はその経歴を見ると高校教師から飛び級で教授になったような風にかかれています。こういうことって出来るのでしょうか？そういう異色ななり方の流れを教えて下さいませんか？

補足

芸能人などがよく就任する「客員教授」とは「認められている度合い」の差で身分が違っているということなのでしょうか？尾木直樹氏の肩書である「教授」との差というのは。

Answer 1

一般的な教授になるためのキャリアアップは大体あなたの考えているものと合ってますが…

大学教授は博士号を持っていなくてもなれますよ。
大学にその人の功績が認められ、大学が教授として雇えば教授となります。
大学教授は国家試験や教員採用試験のようなものに合格してなる「資格」じゃないんですね。
どちらかというと、一般企業の役職（部長とか課長とか）に近い面があります。

例えば、法学部など社会学科の教授
法学部の教授には、大学の研究者者から教授になった方もいらっしゃりますが、退任した元裁判官の方、法務省に務めていた方などもいらっしゃいます。
政治学では、元行政官（県知事や市長など）の方も大学の教授として勤めています。

理系では有名なところだと
さかなクン
彼は高卒で大学教育を受けていません。
が、東京海洋大学は彼のそれまでの功績を重視して准教授に任命しました。
（この時点で、まだ博士号を受けていなかったはずです）
その後、クニマスの研究が認められて博士号を受けました。

歴史上の人物で言えばそうですね
ジェームズ・ワット
彼は実験器具の修理工でしたが、蒸気機関の発明によってイギリスのグラスゴー大学から工学博士を授与されて教授となっています。

Answer 2

感覚が少し古いんじゃないか？
昔はあなたの言われるような過程を辿って教授になるのが一般的だったと思う。

しかし今はそういう「研究一筋」の人より「現場感覚」「実務経験」のある人を実学的教育の場に迎える風潮が強まっている。
昔のように院→助手→助教→講師→准教授というルートを辿る人が少なくなっているのも事実。

運営費交付金の削減で欠員教員の補充が出来なくなっている大学が時間と金をかけて教育者を育成する余裕が無くなっている。
そんな中で即戦力教授として民間企業や官庁から実務経験のある人を迎えるのは時代の要請でもある。