解決済み
外務省幹部に大学中退が多いのはなぜですか? 上級試験に合格すれば意外と学歴は関係ないのですか? 杉山 晋輔 1977年3月早稲田大学法学部中退 2016年6月14日外務事務次官
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中退が多い理由は、当時(国家公務員試験とは別に行われていた)外交官試験合格の有効期間が1年限りだったからにすぎません。ですから3年次に合格した学生は卒業を待たずに翌春採用され、自動的に大学は中退となったわけです。 それ以外の国家公務員上級試験は合格後3年間有効でしたから、たとえ3年で合格しても、中退してまで入省するインセンティブはあまりありませんでした。また実際にはそういう場合、翌年もっといい成績を狙って受け直すケースが多かったようです。成績がいいほうが採用には有利ですから。 外交官試験の場合、受かってしまえば成績の良し悪しは関係ないので、中退という選択肢しかなかったわけです。 現在では外交官試験は公務員試験と統合されたため、学部を中退して入省するという選択肢は事実上なくなりました。 なお司法試験の例を上げている人がいますが、こちらも合格したから中退するなんて例はまずありません。例外は学生運動の関係で東大の卒業が6月までずれこんだ1969年だけで、この時は色々の事情からあえて6月まで待たずに中退して司法修習に入った人が結構いました。
なるほど:1
外務省は入省時期が一学年違えば天と地ほどの差がある、と元外務省情報分析局長の方が言っていました。 だから、東大中退も沢山います。 外務省試験に合格さえすれば早めに入省する方が後々良いのだと思います。
なるほど:1
今もそうですが、国家公務員試験総合職・・以前は国家公務員試験Ⅰ種、さらに昔は国家公務員試験上級甲種、そして外交官試験。そのほかには司法試験。 これらは21歳から、学齢でいえば大学三年で受験可能でした。ですので東大あたりの超秀才は、大学三年で合格して採用内定が出るとそのまま中退して中央省庁に入庁する・・あるいは司法修習生となる例が多くありました。 弁護士の宇都宮健司氏は東大三年在学中に司法試験に合格、翌年中退です >1965年、熊本県立熊本高等学校を卒業、東京大学に入学。1968年、司法試験合格。1969年東大法学部を中退して司法修習生となり、1971年弁護士登録 元東宮妃の雅子さんも同じく東大三年在学中に外交官試験に合格して東大三年で中退、外務省入省です。
昔の外交官試験になりますが、それに合格したということは、東大法学部を卒業したことより評価が高かったからです。 かつての外交官試験は非常に難関で、その難関試験を在学中に突破したということは大変な名誉であり、「中退」は外務キャリアのうち、エリート中のエリートを表す肩書きだったのです。 これが外務キャリアの特権意識を助長する元凶だと批判され、採用試験は他の官庁と一本化されました。 無論、「中退」の彼らも外務省に入った後、すぐに国費で海外の大学へ留学し、修士や博士をとっているはずなのですが、あえてそれを表記せずに、「中退」という肩書きを名乗っているのです。 今の人の感覚ではおかしいと思いますが、彼らの認識からすれば「中退」こそがステータスと言っていいのです。 もちろん、今の若い外交官はそんな肩書きの人なんかほとんどいません。
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