数年前にアルバイト先で腕に怪我をしました。

Question

数年前にアルバイト先で腕に怪我をしました。会社の常務からは治療費は出すから労災にしないで欲しいと言われ私も変な雰囲気になるのが嫌で承諾してしまいました。
その会社のかかりつけ医みたいな医師に診てもらったところ、軽症だが完治はしないかもしれないと言われました。
アルバイトは1年契約でした。
辞めて3年後に再び重い物を持ったりすると痛みが出始め、現在の仕事に多少影響があります。
この場合、元の会社に治療費請求は出来るのでしょうか？
また断られ、訴えたら勝てますか？

Answer 1

まず、訴えることが難しいと思います。

労災案件であるのに労災申請をしないのは「労災隠し」という立派な犯罪（労働者災害補償法違反）です。それをあなたは承諾してしまっているのですから、そこに恐怖や暴力による強制とかが無いならば、あなたも犯罪の加担者です。治療費という利益も受け取ってしまっています。
なので訴えればあなたも悪い、ということになってしまいます。法の外での取引結果ですから、裁判所はおそらく受理しませんし、逆に労基署から訴えられかねません。

元の会社に治療費を請求するかどうかは、あなた次第だし、それを支払うかどうかは会社次第です。このような「暗黙の取引の結果」に、法的な拘束力や加護はありません。お互いが納得いく形で収める努力をするのみです。

もし労災申請されていれば、後遺障害にはきちんとした保証が出ます。
しかし3年後の再発は再び労災が使える可能性は限りなく低いでしょう。

Answer 2

＞その会社のかかりつけ医みたいな医師に診てもらったところ、軽症だが完治はしないかもしれないと言われました。

こういうことがあるから、会社が治療費を支払うのではなく労災保険に療養費の申請をするべきなのだと常日頃から言っています。
会社が一時的に治療費を負担してくれても、たとえば障害が一生残るとわかったとき、会社は何の補償もしてくれません。
労災申請していれば、治癒または症状固定するまでの療養費から休業補償給付金や障害補償給付金等々あらゆるサポートを受けることができたのです。
労災申請で遡れるのは2年までですので、今からの申請は無理でしょう。

＞元の会社に治療費請求は出来るのでしょうか？

請求自体はできます。
しかし会社がすんなり払うかどうか、それどころか「そんな話は知らない」と言われたら何の証拠もないのでそれまでです。

Answer 3

質問に対する回答として、訴えても、勝てない可能性が高いです。

まず、怪我をしたときに、会社が治療費を出したのであれば、労災保険を使っていなかったとしても、何の問題もありません。（ただし、健康保険を使っていてはいけませんが。）

労災保険を使わない ＝ 労災隠し ではありません。

「労災隠し」とは、業務上に怪我をしたときなどに、労災保険を使わないということではなく、労災事故があり、それによる死者がでたり、休業者がでたことを、労働基準監督署に届け出しないことです。

たとえば、労災事故が起こった時に、小さな怪我等であれば、労災保険を申請せず会社が治療費を負担したりすることもありですし、
業務上に交通事故にあったりして、加害者がいる場合は、労災保険を使わないこともあります。

本題に戻りますが、何年前の事故なのかわかりませんが、退職後３年経過していることから、
治療費を請求した時に、会社が、払うよ、と言ってくれればいいですが、そうでなければ、今の痛みと過去の事故との因果関係を証明することは困難だと思いますし、訴えたとしても、弁護士費用等がかさむだけで、あなたの思うような結果にはならないと思います。