解決済み
非法学部から司法試験志望、予備校選びについて。 今年度から大学一年生の者です。旧帝くらいの偏差値の国立大学に通っていますが法学部ではありません。大学に入ってみて色々考えて、やっぱり弁護士になりたいと思いました。予備校の費用等親の理解は一応得られましたので説明会などにこれから行ってみる予定でいるのですが、その前に質問させてください。 入門から予備試験、法科大学院試験、司法試験まで同じ予備校に通うのが普通ですか?それとも講座ごとに予備校も選び直すものですか? 伊藤塾の4年間セットのコースを考えていて費用も相応かなと思っていたのですが、ネットで調べてみてTACがお安くて良いかと悩んでいます。4年分の学費を払っても途中で限界を悟るかもしれないので、最初から、入門から司法試験までの道筋が立っている伊藤塾よりも、数十万かつ1年間でとりあえず予備試験まで導いてくれるらしいTACで自分の適性をみてみる方がいいかなと。 非法学部で完全な初学者、予備試験に挑戦する期限は学部卒業まで、法科大学院は学費免除なら進学、だとすると、伊藤塾の呉先生かTACの中村先生どちらをおすすめしますか?このお二人以外により適した先生はいらっしゃいますか? 大学受験はほぼ独学だったので要領はいい方だと思いますが、未知の世界過ぎて右も左も分かりません。正直自分に司法試験を志望する価値があるのかも疑わしいのですが、周囲もやってみてから考えればいいと言ってくれたので挑戦するだけしてみたいです。サークルなど他にやりたいこともありません。でもあまり裕福でもないので、合格するため出来る限りのことをしたいので、慎重になっています。そのために真剣さが足りないように思われた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。 まったく他のご意見もくだされば幸いです。法曹としての適性などもご指摘ください。よろしくお願いします。
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現在都内の現役法科大学院生です。大学は法学部でした。 たまたまおみかけして、昔の自分のことのように思えましたのでお答えします。 大学生のころ予備校の合同説明会に数回出席し、伊藤塾、辰巳、LEC、TAC(当時は早稲田セミナーでした)の方々から説明を受け、金額からTACの通信講座(入門から答練、応用まで一括のもの)を選んで受講しました。TACの中村先生には直接習っていました。 また、伊藤塾、LEC、辰巳は個別講座や模試だけ受けていました。最近ではアガルートやロースクールポラリスなんかもつまみぐいして使いました。 実質、どの予備校も使ったことになります。友人から呉先生の評判もよく聞いております。 以上のことを前提に、質問者さんの質問に私なりに答えたいと思います。 <どの予備校を選べばよいか> 講師の質、教材の質、サポートの質は様々ですが、どの予備校も一長一短です。 ・伊藤塾 ○受講生ナンバーワン、講師も有名な方が多いです。人気な方も多いですね~。また、チューターやゼミなど大学のような制度もあり、その講師は合格者や現役の優秀な法科大学院生だったりします(私の友人もバイトしています)。優秀な受講生が多く情報収集に長けています。刺激も多く受けられるでしょう。自習室も充実しており、分校もたくさんあります。呉先生は人によって好き嫌いはありますが、わかりやすいですし人気です。呉先生の本は法科大学院でも使っている人もいます。 ×受講生の母数が多い反面、入門講座からそのボリュームの多さに脱落する人が多い(大学時代伊藤塾を受けた半分の友人は途中でペースがつくれずやめました)。ただし、乗り越えれば力はつくし、うまく要領よくこなせる人は勉強の効率もいいので自分次第でしょう。 ・辰巳 ○模試や教材の質ナンバーワン。模試に関しては伊藤塾生も辰巳の模試を受ける。伊藤塾でもレジュメに間違いがあることがある(校正を法科大学院生がすることもある)が、出版されている問題集でも辰巳は他と比較し信頼度が高い。 △伊藤塾のような一貫した講座はあまりない。自習室もない。 ・LEC ○かゆいところに手が届く講座が多い(例:○○大学法科大学院合格講座など、個別大学院対策が充実)、分校がそれなりにあり自習室も充実。講師も悪くなく、安定した予備校。しかし今は人気だった工藤先生がいないので大人気講師という人は少ないかもしれませんが、それでも良い講師の方々がいます。値段も伊藤塾より少し安め。 ×値段をがまんすれば伊藤塾でいいのでは、となることも。 ・TAC ○中村先生はわかりやすいです(体験談)、人柄も優しいです。細かい法律知識にとらわれ勉強方針が迷走することなく(学習者が陥りやすい罠)、アウトプットに主眼を置いたの司法試験対策をしてくれます。値段が生協などと提携しており安い。受講生は少な目(TACは公務員対策がメインのため)だが、その分先生が面倒を見てくれやすいという利点がある。実際、私は講義で中村先生と仲良くなり、講義外で無料で答案添削をしていただいたこともありました。 ★全体に共通して言えることは、どの予備校も質問制度の充実などはそれなりにあります。 教材の質も、法科大学院に行けばわかるのですが予備校はどうしても甘いところがありますがそこらへんは自分で修正しつつやるしかありません。勉強していけばおのずとわかるのでまずは基本をしっかりやりましょう。本当に、基本は大事です。 ★私が今大事だなと思う事。予備校はできれば「通学」講座をとりましょう。通信はやめるべきです。大学のサポートもなく勉強仲間の見つけにくい非法学部生ならなおさらです。なぜなら、勉強では情報交換、刺激が重要で、ひとりで法律の膨大な量を前にすると手が止まり息詰まる人(通信講座で何十コマもためてしまう人)が続出します。大学受験は勉強効率に自信がある自分も一人でPCに向かって何時間も講義を聞くことは思った以上に骨が折れました。人によるのですが、多くの人は実際に教室に行って先生と向かい合い、生の声を聴いて生徒同士で刺激を与え合う方が効率がいいものです。その場でぱっと質問もできますし。たくさんの出会いがあり、得られるものが多いです。そこで志を同じくする友人を見つけて自主ゼミを組んで答案練習をするのがセオリーです。 ★また、法律は入門のとっかかりに抵抗がある人が多いです。最初から基本書など通読するより最初は予備校で方針やノウハウを知った方がいいでしょう。そこからどうするかは色々語れるのですが、ここではとどめておきます。(予備校テキストだけで基本書はいらない、というような人もいますが、両方うまく調整しつつ使うことが大事なのでそのようなさじ加減を全く知らないうちはむやみに法律書をあさるような勉強をすることは危険です。) ちなみに、法科大学院に入ってからは法科大学院の負担が重く予備校以上のものを提供してくれるので予備校は模試で使うか使わないかくらいです。実際使う人は少ないです。 ★今私が「非法学部生で大学1年」だったらどうするか、考えてみました。あくまで参考にしてください。 ①伊藤塾(近くにあるならLEC,TACでもいいですがやはり受講生の質は伊藤塾)の入門・予備試験が一括になっている通学講座を受講する ②入門講座のみ予備校(入門ならどこでもいいです)で、残りは独学、模試や答練のみつまみぐいで予備校を利用する おすすめなのは①です。やはり、ひとりで少なくとも1年以上かけて勉強するわけですから、環境が大事です。それは講師の質だけではありません。長い目で見て、自分に合うかどうか。ただ、自分がTACを安さで選び、通信で苦労した事実があるので、通信はよほど自己管理に自信がなければおすすめしません。 ★法律の適正がある人はだれか?色々ありますね~。でも、ここまで勉強してきて、法律家の実務の方々とお話して2つ感じることがあります。 ①「法律を楽しい、面白いと感じて勉強できる人」です。楽しくないと、続きませんから。こればっかりは、勉強してみないとわからないかも。入門だけでもいいですから、やらずに後悔するよりやってみるのもありかもしれません。法律は楽しいですよ! ②「正しい方向に正しい努力をし、正しい方向を常に意識して勉強できる人」です。確かに、難関試験ですが方向性を間違わず着実に努力すれば合格できないことはないと思っています。方向性って何?って思うかもしれませんが、色んな講師の方に積極的に聞いてみてください。今ここで書くより勉強していくうちに本質が理解できるようになると思います。 その他、やりがいとか具体的な将来のビジョンは法律を知ると見えてきます。今はぼんやりしているのも仕方ないかもしれません。 まだまだ書き足りないのですが、このへんで。 あくまでご参考までにどうぞ。がんばってくださいね。
なるほど:5
非法学部から、ロースクールに進学して司法試験に合格した者です。 まず、司法試験関係の予備校なら伊藤塾か辰巳法律研究所を 基本的に考えるべきです。 他の予備校も悪いとは言いませんが、ほとんどの受験生は 上の二つのいずれかに行くので、他の受験生との差がつきやすいです。 また、法科大学院か予備試験かはとりあえず方針を決めたほうが良いです。 法科大学院なら、予備校は不要です。というより、今の法科大学院は 上位ローでも簡単に入れるので、予備校に行かないと自信がないなら そもそもモチベーションが足りてないようにも思います。 独学にもそれなりに自信があるなら、ご自身で基本書や予備校本と言われる本を 書店で買って、自分で上位法科大学院に合格するレベルまで達するべきです。 少なくとも私はそうしました。(ちなみに私は非法学部から法科大学院の既修に進学しました。) 法科大学院に入学しても、人や予備校に教わるのは1割以下で 結局は自分の独学が中心的です。 いずれの予備校の先生が良いかですが、正直これは気にしなくてよいです。 予備校でも、結局はコピーした教材中心に行われ、 講師の授業というのは、補助的なものにすぎません。 全くの初学者のうちは、講師のいうことを聞いていればいいかもしれませんが 1年も勉強しないうちに、講師が邪魔に思えてきます(笑) 予備校としても、教材しか売りがないと、ネットオークションに 客が流れてしまうので、講師を売りにしているという面があります。 (実際、司法試験の答案練習では、答案練習に100人集まっても その後の解説講義は20人も残りません) あと、法曹としての適正は、「法曹になりたい」という気持ちが あれば誰でも適正はあると思ってます。 法曹志望者には、お金目当ての人や、なんとなくの人や、自由業にあこがれて なんて人もいますが、そういう人がダメな人かと言われたらそんなことも ないと思います。 どんな考えの人でも法曹倫理を守っていれば、同じ法曹ですし そういう人を求めている人もいます。 例えば、どう頑張っても負ける裁判の依頼は、事情を説明して 依頼を断るのが最善だ、と言われたりします。 しかし世の中には、「負けるとわかっててもけじめをつけたいんだ!」という 依頼者もいるのであって、そういう人の要望に答えるためには お金目当ての弁護士も人助けになります。 他の解答者の方を見てもわかる通り、ネット上の情報は 適当なことも多いので、知り合いを頼って、弁護士と ご飯にでも行ってみると良いかと思います。 念のため、他の解答について意見を言っておきますと・・・ ・司法試験が難関試験ではないことを知っている →少なくとも国家総合職試験よりは難関でしょうから 司法試験を難関でない、といえる立場の人は 今の日本にはほぼ存在しません。 ・社会のためにならない →本来プラスであるべきところが、マイナスになってしまっており 本来マイナスであるべきところが、プラスになってしまっているのを プラスマイナスゼロという本来の形に戻すのが 弁護士の仕事の一つです。 これが社会的に不要なのであれば、自分がマイナスの立場になっても プラマイゼロに行ってはいけないということになりかねません。 また、依頼人は変な人もいますが、大半は普通の人です。 そもそも、依頼者のうち裁判まで行くほうが少なく 大半は、和解で終わりますし。 ・法律事務所の就職難 →地域や仕事の内容を限定(例えば「俺は東京で、知的財産の仕事 しかしたくない!」というのであれば、就職できるかはわかりません。 ただ、地方(といっても県庁所在地)に行けば、 いくらでも求人はありますし、都会の求人でも 新卒より低い給料というところは、私は見たことありません。 たしかに、弁護士会費(100万なんてとこは島根などの田舎だけで、 ほとんどは60万程度です) や、社会保険の負担などで社会人より恵まれない面はありますが 反対に、サラリーマンと異なり経費処理できますから 本や車、友人との食事(接待交際)も経費として処理できるので サラリーマンより良い面もあります。 ・弁護士資格があると生活保護を受けられない →そんなことありません(笑) まあ、そもそも生活保護を受ける必要はない (食えないぐらい稼ぎがないなんてそうそうありえない)ので そういった点では、生活保護とは無縁の世界です。 ・新卒で働く場合に比べ逸失利益、学費などのコスト →それはもちろんありますが、新卒で働く場合よりも収入が多い人が ほとんどですし、経費として落とせるというところもありますし なにより定年がないので、いくらでもかせげます。 普通のサラリーマンが60歳から65歳まで有期雇用で 安い賃金ではたらくところ、弁護士なら経験も積み 高い収入が60歳以降も続くというのは大きいです。
なるほど:4
今や司法試験に合格しても地方公務員になる人が増えています。 何のために弁護士になりたいのかをまずよく考えるべきでしょう。 格好いいからですか? 学歴のない人たちの間ならともかく、一定のレベル以上の人たちは、もう昔みたいに司法試験が難関試験ではないことを知っています。なので、弁護士だからといって、それだけで頭いいとか思われることはありません(学歴の低い人たちの中では違いますが)。 社会のためになるからですか? そんなことはありません。弁護士の仕事というのは、自分の依頼者が100万円得をすれば、相手方は100万円損をするという社会的にはゼロサム(プラスマイナスゼロ)の仕事です。また、実際には依頼人の多くは、社会的には問題がある会社や人のことが多く(日本で訴訟までやろうという人は、やはり変な人が多いです)、悪人の味方をして、ずぶの素人をいじめるような仕事が半分は占めます。つまり、弁護士は、社会のためになってません。 また、現在、日本で、弁護士が成功したと言われるのは四大事務所を始めとする大きな事務所に入って、そこでパートナー(会社の取締役のようなもの)となることです。つまり、普通のサラリーマンや公務員と全く同じように、組織の中での出世が弁護士としての成功です。 弁護士になるためには、法学部出身者でなければ、法科大学院で3年、司法試験受験年で1年(法科大学院を卒業した年に受からなければ2年、3年、4年、5年となります)、司法修習で1年と、司法試験に一発で受かった場合でも、大学卒業してから5年の歳月を要します。その間の、法科大学院の入学金・授業料、司法試験予備校の費用、司法修習の費用(現在貸与制ですが、貸与されれば返さなければなりません)も負担は相当に大きなものです。お金と年数がかかりすぎます。 これだけのお金と年数をかけた結果、よくて大手事務所での出世争いというサラリーマンと同様の境遇になるだけです。 しかも、現在は、法律事務所に雇ってもらえず、弁護士としての仕事ができない人の数が増え続けています(だから、公務員になる司法試験合格者が増えているわけですが)。弁護士資格を取った無職者になるおそれがあります。なお、弁護士資格があると生活保護を受けられないようです。生活保護を受けるためには弁護士資格を返上する必要があります。もっとも、弁護士会の会費が年間50万円から100万円するので、そもそも払えないため弁護士をやめる人もいます(日本では、弁護士会に強制加入制度なので、弁護士会をやめると弁護士でなくなります)。 それでも弁護士を目指すのですか?まあ、頑張ってください。
なるほど:1
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