大学の教員です.分野により異なります. 文系の場合は,博士後期課程に進学しても博士号を限られた年限で取れることがまれという旧弊があるところもまだまだ多いようです.また,最近は博士号を課程博士で出すことも増えてきていますが,とったとしても大学の教員のポスト以外では博士号は評価されない上に,大学の教員のポストは少ない.そもそもそんな状況を知ったうえで進学していますから他の職種には興味のない人が多くという理由から,就職率は低いようです(文系の友人との雑談).以下のようにして食いつなぐ人もいます.そして,ポストをとれればラッキーなのです. ・ 大学の非常勤講師 ・ 高校などの非常勤講師(資格を持っていないとダメ) 注意: 高校の専任にはならないのは普通です(資格を持っていても専任になれば多忙なので,研究する時間がとれなくなります.大学のポストを得るには,業績が一番だし,大学と切れないために大学の非常勤をしていることも重要なので).あきらめて(家族の要請で)働く人もいます. ・ 奥さん,または旦那が定職についていて食わしてもらう ・ 親が金持ちで(実際にいます),働かずに大学の非常勤講師をしつつ公募に応募 理系の場合: 大学の教員のポストを得るのはなかなか難しいです.ただ,大学のポストにこだわらない場合,企業の研究所(これも難しいことは難しいですが,業績さえ上げていて人柄も良ければ,分野によれば大学教員よりは入りやすいことも),企業の開発職などでは雇ってもらえます.実際,私の元弟子も,企業の開発職にいる人も某大学で准教授をしている人もいます. 大学の教授になるには,通常2通りです(理系の場合) 1.博士号をとり,そのまま,もしくはポスドクで業績をあげて助教に採用.通常は助教は期限付きが多いので,その間に業績をあげつつ,公募に応募. 2.企業の研究所や開発職(で研究的なことが認められている分野)で業績を上げつつ,公募に応募して採用. これらのためには 1.業績はなるべく多く,またインパクトファクタの大きい論文をなるべく多くとおすこと 2.学会活動などには積極的に参加し,顔を売りつつ,論文誌の編集委員や研究会と呼ばれる専門委員会で委員をしたり(ある程度の業績が必要),人柄の良さも必要 3.いま,必要な分野を研究していること.そこの競争が激しくないこと(物理や数学は人が余っているというか,優秀な論文を書いていても採用枠より博士号取得者が多いという需要と供給の関係で買手市場という意味が強い)などです. 4.あとはラッキー(幸運)も必要 という感じです.大学もこれから受験性が非常に少なくなり(2018年問題),実質つぶれる大学や短大も増えますから(つぶれることは少ないが他大学との併合や,学部や学科の統合など)大学も存続に必死です.そんなとき,業績はあたりまえで,それ以外の仕事(高校生向けのオープンキャンパス,社会貢献や一番大事な学内業務)も嫌な顔をせずにきちんと取り組んでくれる同僚が必要なのです.そんなとき,業績はあるが,人付き合いが悪く,大学の仕事(雑用という人もいる)は自分はやりませんなんて人はお断りということなのです.例えば,対文部科学省向けの文書も作成しますし,自己点検の書類を作ったり,アクションプランをねったりの嫌な仕事も引き受けてくれる人,入試の業務なども遅刻や欠席などしないで業務を確実に遂行できる能力のある人が必要なのです. まとめ:理系なら分野にもよりますが,大学の教員にこだわらなければ就職は普通にある.たとえば,工学系は良い.理学系は厳しい.電気,機械,情報などはなんとかなることが多いですよ.化学も理学では良い方(工学的なことが多いから).物理も材料なら可能性が...素粒子関連,天文などは物理でも企業では募集が少ないし,自分たちも企業に勤めたくないでしょう.数学は難しい.生命は分野によるようですが,数学よりはよいけど分野に非常によると生命科学の知人は言っていました. 医学,薬学,歯学,獣医学などは,そもそも学部6年で国家資格を取っていますから,それをいかせば別によいので食っていくには困りません.教員にならないことをあきらめたら普通に働けますから問題なしです. 興味を持って進むのが一番です.ただし,あなたが経済的に恵まれていないならば,積極的に金をとれる分野で業績を上げて,給付の奨学金を取りつつ,将来は決心次第です. 大学の教員としては,大学院博士後期課程には,能力のある人はどんどん進学してほしいと考えるのが普通です.ただし,生活の保障はできませんから,本当に能力のある人にしか声はかけません.その場合でも,生活の保障はないが,それでもやりたければチャンレンジしたらいいと(心の中では行ってほしいなーとおもっていても)いうくらいしか声がかけられないのが普通です. 私自身では,4年生の学部の女子の学生で,大学院に進学したいという人がいて,非常に能力の高い人だったので是非進学し,将来は博士後期課程も行けるだろうといけるくらいの能力だと思ったのですが,「親に,女に大学院なんて必要ない」といわえれ,企業の開発職につきました.いまは,中堅の管理職(技術系)になっているようで,いまでもおしいなあと思っています.見る人がみれば,この人は大学院に行っても大丈夫とわかるもんです.中には,思ってもいない人が化けることもあり,留年しそうだったひとがいまは,某大学で若手の講師としてばりばり働き章も多数取っています. まずは,やる気と能力,誰にもまけないという根性と体力が必要です.興味があるが,誰かに習わないとだめとか,教えてもらわないとダメなんてひとは普通はダメ.わからなかったら自分でしらべて,他人にも積極的に聞き出してというバイタリティが必要です. ではでは
分野にもよりますが博士で就職が全くないわけではありません。理系の場合高度な研究職につくことができるようになります。 ただ選択肢は減りますし、メリットデメリットで考えるなら、博士に進むと生涯年収は下がると言われておりデメリットのほうが大きいです。 就職するにしても研究職なので、ずっと研究がやりたいというなら博士に進む選択肢はアリだと思います。そうでなければやめておいたほうがいいです。
おれも色々考えたことありましたけど、教員になる以外のメリットはないかと、、
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