解決済み
土木建築業界は「受注産業」であることを、まず念頭に置いておかねばなりません。 もちろん、一般の業界であっても、金を払う立場の方が有利であることは論を待ちませんが、土木建築業界では、その落差が極めて大きいのです。 早い話、発注者は神様で、一切の口答えは許されない、と考えておいた方がよろしいでしょう・・・(-。-)y-゚ 中でも、土木業界では、ほとんどすべての工事が「官公庁の発注」となりますから、阿呆役人に接しなければならない職種ほど、その圧力は大きいと認識しておかなければなりません。 さて、土木に限りませんが、世の中の物的生産過程は、「設計」と「製造(施工)」に分かれおり、通常は「設計」が、製造工程の川上にあって、すべてを決め、「製造」は、設計どおりに製作するというのがひとつの約束事となっています。 とりわけ、土木業界においては、官公庁発注がほとんどであることもあって、「設計」と「施工」は、ほぼ分離発注されており、「設計」業務がゼネコンに直接発注されることは、よほどの特殊な工事で無い限り、まずありません。 つまり、すべての「設計」は、原則的に、建設コンサルタントが受注するのです<(_ _)> そうすると、ゼネコンの設計部はいったい何をやっているのかということになるわけですが、元請の設計業務が受注できないのですから、下請→建設コンサルタントのお手伝い、が主な業務となります( ̄^ ̄) まあ、下請けといえども設計には違いありませんので、それなりの修行や技術力の養成が必要なことは言うまでもありませんが、直接受注の建設コンサルタントでのそれとでは、自ずから違いがあります。 それは、土木業界の歴史にも関係があります。 だいたい、建築の分野では、建築設計事務所という名前がほとんどなのに、なぜ、土木業界では、土木設計事務所と言わず、建設コンサルタントと言うのでしょうか? それは、土木設計が「設計」というほどの技術力を必要としないからなのです・・・(-。-)y-゚ 土木設計で設計されるブツのほとんどは、国交省の詳細図集に載っており、土木設計屋は、単にそれを写すだけで、用が足りるのです( ̄^ ̄) 土木業界は、明治以降、旧建設省が主体となって技術の開発や蓄積を進めて来た歴史があるために、民間の設計事務所では到底太刀打ちできないほどの技術力を擁しています。 それがために、単純な実施設計業務を行っても意味がないのです。 そこで、土木の設計事務所には、単に図面を書く以上の知識・ノウハウが求められるというわけで、土木設計ではなく、建設コンサルタントという名前が適切とされているわけです<(_ _)> 建設コンサルタント会社には「技術士」の資格を持った社員が大勢おりますが、この「技術士」の資格そのものが、コンサルタントを行える能力を最重要視していることをみても、建設コンサルタントの社会的役割が垣間見えるというものです。 従って、建設コンサルタントの技術者は、他業界の設計者以上の能力が要請されると考えておかねばなりません。 ですから、建設コンサルタントの新卒者の採用にあたっても、学士よりも修士が求められるのは当然であります<(_ _)>
結局は学歴社会なので、地方国立からゼネコン設計部を目指すなら、中堅以下じゃないと厳しい気がします。スーゼネだと旧帝大レベル以上、準大手で神戸レベル以上の人じゃないとなかなか設計部には配属されていない気がします。例外的に、配属先の現場で能力が認められて駅弁大学出身でスーゼネの設計に配属されている人もいますが。どうしても設計なら、準大手以外で考えた方がよいと思います。 配属に関しては、大手の方が規模が大きいので希望する支店には配属されやすいと感じます。 残業代が全部出るところなんて今時ないです。何時間やっても、30か50時間まで。
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