保育士も幼稚園教諭も、専門学校・短大・大学いずれでも取得することが可能です。 ただし、2年間(専門・短大)ですと両方を取るのはかなりハードです。ですから、両方を取得する課程ですと3年にしている専門学校もあります。また、幼稚園教諭には1種と2種免許がありますが、専門・短大で取得できるのは、2種です。 4大の場合、普通に両方を取得して卒業する学生が多いですし、余裕を持って学ぶことができます。大学ですから資格取得以外の基礎教養も学ぶことが可能です。将来のことを考えるなら、費用面に心配がなければ4大に進学をするという選択肢はあっても良いでしょう。 ただし、資格取得だけが目的の場合は、ややオーバースペック気味です。 費用ですが、私立の場合、平均的には専門も短大も大学もそれほど変わりません。おおよそ「100~120万×年数」だと思っておけば良いでしょう。 もちろん国立に行けばもっと安く(60万×年数)学ぶことができますが、幼稚園教諭はともかく、保育士資格も取れる国立大学となると、それほど多くありません。いずれにしても教育学部ということになります。 次に就職と収入です。 どちらの職種も「平均」にはほとんど意味がありません。というのは、公立幼稚園やの場合、要するに公務員ですから給料はとても良くなります。公立幼稚園教諭で50歳くらいの人なら男女問わず700~800万程度の年収があるでしょう。学校の先生と同じです。 しかし、大変「狭き門」です。公立に就職するということは、公務員試験(教員採用試験)に合格するということですから、そこいらの専門・短大・4大レベルの学力ではまず無理です。国立の教育学部を出た人間でないと合格は難しい。これは保育園も同じです。 そうなるとほとんどの人が私立を選択することになります。保育園も幼稚園も新卒の採用自体は結構あります。つまり就職率は悪くありません。しかし、少子化の現代ですから、このことは裏返せば「辞める人も多い」ということを意味します。 理由は簡単。収入が低いからです。例えば日本の幼稚園の9割は私立の小規模経営です。経営をなり立たせようと思えば、安い賃金で先生を雇うしかありません。若い先生を雇って、20代後半には「寿退職」をしてもらい、また新卒を入れる。この場合、年収は250万程度で昇給はありません。 保育士の場合もほぼ同様で、東京都の調査では○退職意向理由のTOP3は、「給料が安い」「仕事量が多い」「労働時間が長い」となっています。保育士の場合、比較的長く勤める人が多いので平均収入は300万程度。 独身女性ならともかく、家族を養おうと思ったら共稼ぎをしないととても無理な数字です。
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
求人の検索結果を見る