解決済み
本来、法律に携わらない仕事だからです。 弁護士と司法書士は法律に携わる仕事だから法務省の管轄、弁理士は知的財産権に携わる仕事だから特許庁の管轄、公認会計士は監査及び会計に携わる仕事だから金融庁の管轄、税理士は税務に携わる仕事だから国税庁の管轄、社会保険労務士は労働及び社会保険に携わる仕事だから厚生労働省の管轄、海事代理士は船舶・船員などに関する海事に携わる仕事だから国土交通省の管轄、そして行政書士は、これら他士業の携わらない文書を代書することが主な仕事ですから総務省の管轄になるのです。 行政書士について、「カバチタレ」「特上カバチ」といったマンガやテレビドラマ、これらの人気に便乗した行政書士連合会の「街の法律家」という喧伝の影響により、行政書士を「法律家」と勘違いしている方(特に知恵袋利用者)は非常に多いですが、そもそも行政書士は事件性(裁判に至る蓋然性)のある事案にかかわることは弁護士法違反になりますし、裁判所に提出する訴状などの作成を代行することも司法書士法違反となります。 「カバチタレ」「特上カバチ」は、あくまでも「行政書士でも、こんなことできたらいいなあ~」というファンタジーの範疇に属するフィクションなのです。 行政書士が、「カバチタレ」「特上カバチ」のような行為を実際に行えば、弁護士法違反で逮捕されます。 行政書士は、任意保険が応対している交通事故に介入ることも違法、夫婦の合意ができていない段階で離婚に関する公正証書の作成に介入することも違法ですから、知恵袋で法律家気取りで偉そうに回答している「交通事故専門の行政書士」「離婚専門の行政書士」といった手合どもは、非弁行為もしくは非弁行為ギリギリのグレーゾーンで仕事をしている輩どもなのです。(尤も、現在は良識派回答者諸氏の尽力により、これらの手合どもは知恵袋上で活動できない状況にあります) 繰り返しますが、行政書士の本来の仕事は、あくまでも代書屋です。 現在、市区町村役場などに提出する書類は、義務教育を修了した人間であれば、自身で作成できるものが殆どですし、書き方が分からなくても役所の窓口に聞けば懇切丁寧に教えてくれますが、かつてこの国には、文字の読み書きが碌にできない無学文盲の徒が数多く存在し、役所の人間も今では考えられないぐらいに偉そうにふんぞり返っている状態でしたから、無学文盲の徒に代って書類を作成し、「オイコラ」式の役所に提出してあげることが行政書士本来の仕事だったのです。 しかし、現在この国には無学文盲の徒など殆ど存在しませんから、行政書士に残された仕事は、自身で行うことが面倒な、自動車登録や各種許認可申請など限られたものになってしまい、「食えない」状態にある行政書士が激増したため、「カバチバブル」に乗じて行政書士が「法律家」を名乗るようになったため、行政書士が法律に携わっていると勘違いをする人間が増えただけに過ぎないのです。
なるほど:2
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