日商簿記２級

Question

日商簿記２級委託買付の内金の送金時
大原のテキストでは「前払金」で処理すると書いてありますが、ネットスクールのテキストでは「委託買付」で処理するとありました。
どちらが正しいのでしょうか？
またこの二つは問題によって使い分けるのでしょうか？
詳しい方よろしくお願いします。

内金の送金時の仕分けだけでなく、商品や買付計算書が到着した時の仕分けも使う勘定が2社で違っていました。

Answer 1

どちらも間違いではないです。
試験の際は使用できる勘定科目がや仕訳の方法が指定されると思いますのでそちらの指定に従って解答してください。

◆以下参考
委託買付については委託買付勘定一本で処理する方法と手付金に関する部分を前払金勘定、それ以外を買掛金勘定で処理する方法の2つがあります。

【委託買付勘定だけで処理する方法】
委託買付勘定は委託買付に関する債権債務を1つの科目にまとめたものです。

〔仕訳例1-1〕
<問題>
大阪商店は東京商店に商品の買付を委託し、買付代金の一部として現金50,000を支払った。

<仕訳>
借方）委託買付 50,000 貸方）現金 50,000

借方の委託買付勘定は前払金に相当します。

〔仕訳例1-2〕
大阪商店は東京商店から以下のような買付計算書を受け取りあわせて商品の送付を受けた。

（買付計算書）
・買付金額：200,000
・買付諸掛：10,000
・買付代金合計：210,000
・手付金額：50,000
・差引請求金額：160,000

<仕訳>
借方）仕入 210,000 貸方）委託買付 210,000

買付諸掛は仕入原価に含めます。
結果、委託買付勘定に160,000の貸方残高が生じますが、これは仕入代金の未払額を表しますので買掛金に相当することになります。

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【手付金額を前払金勘定、買付代金の未払額を買掛金勘定で処理する方法】
〔仕訳例2-1〕
<問題>
大阪商店は東京商店に商品の買付を委託し、買付代金の一部として現金50,000を支払った。

<仕訳>
借方）前払金 50,000 貸方）現金 50,000

〔仕訳例2-2〕
<問題>
大阪商店は東京商店から以下のような買付計算書を受け取りあわせて商品の送付を受けた。

（買付計算書）
・買付金額：200,000
・買付諸掛：10,000
・買付代金合計：210,000
・手付金額：50,000
・差引請求金額：160,000

<仕訳>
借方）仕入 210,000 貸方）前払金 50,000
.................................貸方）買掛金 160,000

買付諸掛は仕入原価に含めます。