現在、自動車部品のプレス金型を設計をしている者です。年齢は２０歳です。工業高校の機械科を卒業して 今の会社に就職し、設…

Question

現在、自動車部品のプレス金型を設計をしている者です。年齢は２０歳です。工業高校の機械科を卒業して
今の会社に就職し、設計歴は約１年です。自分はバイクが好きなので、バイクの設計ができる会社に転職したいと考えています。
そこでお聞きしたいのが、自分のような高卒でも、バイクの設計できる会社に転職できるでしょうか？
一応、3D cadソフト（CATIA）は使えます。

よろしくお願いします。

Answer 1

高卒でもなり難いとは思いますが、慣れない事は無いと思います。
ただ、プレス型とCATIAが使えるだけで慣れる職では無いかと思います。

まず私もバイクは好きなので、どうゆう風に作られているかを見ていますが、
プレス⇒深絞り等のプレスの中でも限界まで攻めた作りになっている箇所があります。あまりプレス型に携わった事がありませんが、勾配やら深さ、アンダーの限界値等々を知らないとできない、プレス型に携わった人でも経験がかなり必要な作りになっているのではないでしょうか？
インジェクション⇒抜き勾配だけでは無く、スライド、ゲート、スプール、シボ加工、ウェルド、フラッシュ、ボイド、ヒケと言ったあまりプレスでは経験ができない作りのパーツが多数あります。
ダイキャスト（ダイカスト）⇒インジェクションに似てはいますが、金属の成型方法です。バリをわざと作って成型する方法ですが、結構バイクだとメイン部品で使われています。（クラッチカバー、ステップ等）
真空（圧空）成型⇒最近は金属のプレス加工よりも樹脂を曲げる成型が多いかと思います。特にカウル等は真空成型等で作られているんじゃないかと思います。また、3次元レーザー加工も必要になってくるかと思います。
押し出し成型⇒パイプには金属の板を曲げているものと金属をそのままパイプ形状にする2種類の方法が取られています。
ブロウ成型⇒タンク内の樹脂等は通常のインジェクションでは作れないと思いますので、ブロウ成型で作られているかと思います。
切削⇒金属の精度の高い部品は全て切削で削り出していると思います。（ギヤ等）

表面処理⇒アルミであればアルマイト、鉄であればカチオン電着、樹脂であれば塗装（UVトップコート付き）等ありますが、バイクの塗装は塗装技術の中でもトップクラスな為、通常の塗装とはマスキング一つをとっても大分違うんじゃないかと思います。

上記で上げたのはバイクを作る上での極々一部です。電装関係等も知っておく必要がありますし・・・（特に防水等は難しいかと思います）

高卒、SolidWorks、CATIA、Rhinoが使えるどうこうよりもバイクを作る上での経験が年齢を考えてもかなり足りていないんじゃ無いかと思います。
大卒で入った人でも、まず知識不足で７～８年間は覚える事だらけだと思います。
まずは、バイクを作る上で、どのような知識が必要なのかを知る事が大切かと思います。その上でCATIAやプレスの知識をどのように活かせるかを自分で考えて履歴書をしっかり書かれないと書類審査すら通らない状況かと思います。

せめて設計歴5年＋バイクのノウハウ＋自分でバイクをバラして測定してみて２～３台分ぐらい設計してみる等の事をしなければ、バイクの設計には関われないんじゃないかと思います。

バイクではありませんが、開発をする一人の人間から厳しい言い方させてもらうと、今現段階では有名メーカーの下請けの開発担当のさらに雑務ぐらいしかできない状況かと思います。
設計するだけでも形状だけでは無く、その後の組み付けのしやすさや、部品コスト、どのような成型方法なのか、JIS規格等の細かい決まりごと、外部突起等の法律、衝突安全性、言い出したら一部品だけでもキリがありません。
そんなのは大学ですら中々覚えさせてくれないかと思います。そういった内容を中途採用の方は強みにしなければ、バイクメーカーへの転職は難しいと思われます。

Answer 2

中途でメーカーへ行くには経験が必要です。バイクメーカーへ転職
の可能性はあります。
私の周りを見てると28から30歳ぐらいでメーカーへ転職する人が多いな
（私は部品メーカー設計です)
自動車メーカーの方と打合せなどされたことはありますか？
自分の知識で対等に渡り合えてますか？
技術知識の部分で自信のついた時が転職の時だとおもいます。
CADは使えて当たり前です。
CATIAは履歴も含め正しくモデリング出来るかがとても大事です。
参考ですが実務について
バイクはわかりませんが
車メーカー設計者の仕事は
半分以上が打合せや調整、設変DRで、3、4割がCAD仕事です。ので出図するモデルや2Dをゼロから書くことはほとんどないです。(指示して描いてもらう)
簡単に説明は難しいが
金型設計とは次元の違う難しさです。