解決済み
看護師と薬剤師の社会的評価について28歳♀です。今年地元の大学に編入し薬学を専攻しています。私はこれまで薬剤師と看護師に対して似たようなイメージを持っていたのですが、最近、下記の受験予備校のページを読んでかなり驚きました。 http://pharma-school.jp/from_pharma-School.html これは医療従事者の偏見ではなく世間一般に通じる職業威信なのでしょうか。私の家系は父方の大叔母と祖母が看護師だったのですが、当時薬剤師の働き口は限られており、地方には養成機関もないので、調剤も看護師がすることになっていて、あまり薬剤師がどうで看護師はどうだという区別はなかったそうですが、都会と田舎では事情が異なるのでしょうか。 私の友人にも、代々裕福な家系で、祖母や曾祖母が看護師だった(祖父や曾祖父から家にいても暇なら働いたら?と勧められたのがきっかけ)という人がいくらかいて、祖母や曾祖母の世代は良家の女性ほど女学校どまり、当時の看護師は現在のパートの事務員に相当するのでは、といっていたのですが、短絡的に賃金労働に関心を寄せて看護師になるというのは稀なことだったのでしょうか。 個人的には看護師も薬剤師も待遇に大差ありませんし、それほど極端に格付けするほどではないように感じるのですが…。当時の時代背景にお詳しい方にご回答いただけたらと思います。よろしくお願いします。
早速のご回答ありがとうございます。改めて調べてみたのですが、戦前の薬学専門学校は全て私立だったようですね。医学専門学校や師範学校・高等師範学校などは主に官立だったため、学費が無料か、比較的安価だったことから、それほど実家に経済力がなくても進学できたということなのでしょうか。
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>「勉強ができれば、男の子なら医師。女の子なら薬剤師」と言われ、薬剤師」は、特に女性のステイタスシンボルとして君臨してまいりました。 これは事実ですよ。今、80歳代とかで薬剤師というおばあちゃんがいたら、それはそれ相応の良家のお嬢様で、かつ相当優秀な方だったんだろうなぁと思います。また、女子が進学すること自体を許す、当時としては先進的な考え方を持ったご家庭だったんだろうなぁ。 勉強が出来たって進学がままならなかった時代。まして女性で薬学校等に進学するというのは、当時特別な階層にいた方です。 江戸時代以前の、東洋医学では、薬剤師という考え方自体がなく、古典的には薬師(医薬同一・医師と薬剤師が統合されたような存在)でした。調剤を別にしようというのは、明治以降ですね。医学から、薬学専攻が分離し始めたのもこの頃です。一部大学では、医学部から薬学部が分離したのが戦後というところもあります。つまり、当時は、医学部に準ずる存在だったのは確かなようです。旧帝大薬学部なんかは、薬剤師養成というより製薬研究機関というところも多かったようですけどね。今でもそうですね。 特に手術などで使われる輸液などの調合は薬剤師が行う仕事でしたから、昭和初期などでは重要な存在だったようです。 その時代を描いた小説でも、良家のお嬢様かつ優秀な女性=薬剤師という設定であることが少なくありません。頭脳明晰なお嬢様の典型的なパターンみたいな感じ。実際のところはともかく、そういうイメージがあったのは確かなようです。 とはいっても、制度的に分離しても、薬剤師の絶対的な数は足りず、町医者では薬剤師はいないものとして、事務員や看護師等が薬を用意する状態が長年続いてきたのが日本の医療現場です。大きな病院でも、内部で調合などを行う存在であって、表立って患者さんに接することは少なかったので、世間的という意味では、薬剤師が何をする人かは見えづらかったのではないでしょうか。その点、看護師は、昭和以前の時代から、(古い言い方をすれば)"職業女性"の鉄板でしょう。 「勉強ができる女子は薬剤師」という考え方は、昭和後期に入っても変わりません。少なくとも"良家"でなくても進学できる時代になってきましたが、それなりに勉強はできる必要がありました。6年間通わないといけない医学部は年齢的な問題(つまり結婚適齢期を逃してしまいかねない問題)があるため、優秀な女子は薬学部に進学するという感じ。これは昭和だけじゃなく、つい最近まで。医学部の滑り止めで薬学部を受験するケースも多々あり、医学の道は諦めた、そこそこ勉強ができる人が流れてきたというのもあります。今でも、伝統のある薬学部は、それなりのレベルを維持しているはずです。 今は男も女もないし、結婚などの意識も昔と大きく変わってきていること、薬学部も6年制になったこと、薬学部が乱立状態になったことで、また状況が変わってきたと思いますけどね。 >個人的には看護師も薬剤師も待遇に大差ありませんし、 これは今現在の感覚ですね。とは言え、"大差ある・ない"というものがどれだけの差を指すのか良く分かりませんが、一般的に待遇面では薬剤師の方が上でしょう。まぁ格付けなんてのは、あまり意味がないことですけどね。違う立場・専門性を持ったチームの仲間です。 昔の薬剤師が特別な教育を受けた一部の人だけがなれる職業で、世間的にもあまり認知されていなかった。一方、今の薬剤師は、それと比較したら、門戸が広がり認知もされ始めたけれど、嫌な言い方をすれば、大量生産品みたいなもんってとこですかね。
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