追加補足です。 厚生省が今後の対応について公表しました。 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002x6at.html 公表要約 ・1,2-ジクロロプロパンが胆管がん発症の原因となった蓋然性が高い ・ジクロロメタン(塩化メチレン)も長期間の高濃度ばく露により胆管がんを発症し得ると医学的に推定される 既知の化学物質有害性情報(発がん性のみ述べる) ・1,2-ジクロロプロパン 発がん性は認められない (すべての発がん性評価機関において発がん性は認められていません) ・塩化メチレン(ジクロロメタン) 動物実験において発がん性が認められた ヒトに対して発がん性の疑いがある (すべての発がん性評価機関で動物実験において発がん性が認められ、ヒトに対して発がん性の疑いがある、または発がん性可能性が高い、と評価されています) 私が思った考察として ・動物実験は意味が無い ・1,2-ジクロロプロパンについて、すべての発がん性評価機関が「発がん性無し」という評価を下していたため、企業はこの溶剤を主に用いたものと予測される。 ・さらに胆管がんの発症率が異常に高い結果になっていたが、上記のように「発がん性無し」の情報を信じていたであろうことから、疑いの眼を向けず、会社から労災認定が下りなかったのではないかと思われる。 *** >以前からその職種だと早くに癌で亡くなる人が多かったのですか →発がん性については各評価機関(ACGIHやNTPなど)で試験済みで昔からデータはあります。 しかし、今更マスコミで騒いでいるのですから、おそらく過去に胆管がんで亡くなる人もいたのでしょうが会社からもみ消しにされていたのだろうと推測します。 もともと塩化メチレンは、 動物実験で発がん性が認められた物質、 ヒトでは発がん性の疑いがある物質、と評価機関は発表していました。 今回の件で、ヒトで発がん性の疑い、ではなくヒトで発がん性が認められる物質、と格上げされるんでしょう。 化学物質の危険性というのは昔から知られていた既知の情報です。 今回胆管がんが発生したのはいずれも中小企業で、換気設備のない密閉された部屋で溶剤作業を行っていた人達でした。 塩化メチレンが悪いのではなく、塩化メチレンの取扱い方法が悪かったのです。 化学物質の物性を理解した上で、適切な方法で取り扱えば胆管がんを発症する人も出なかったはずです。
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