解決済み
日商簿記2級の質問です。 内部利益控除ですが、期首商品から控除する場合と期末商品から控除する場合とでは原価が違くなりますよね? これらはどういった理由で使い分けられるのですか?御解答願います。
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仕訳で何が行われてるか?っていうのを考えると ややこしいですが・・・理解した時は、スッキリするような気がします。 本店から支店へ商品を売り上げてる場合 期首商品1,000 (内部利益200) 期末商品2,000 (内部利益300) 当期仕入50,000 (本支店間取引10,000) 当期売上80,000 (本支店間取引10,000) ●内部利益の修正(本店固有の仕訳で行われる) 期首 繰延内部利益200/繰延内部利益戻入200 ※この時点では繰延内部利益勘定はゼロ →この繰延内部利益は前期末から繰り越されてきた物で、貸方にあったのが借方へいったからゼロ 期末 繰延内部利益控除300/繰延内部利益300 ※この時点で繰延内部利益は300となる。 繰延内部利益(負債) 繰延内部利益戻入(収益) 繰延内部利益控除(費用) この繰延内部利益300が、固定資産の減価償却累計額のような働きをして 期末の商品の正しい金額を表します。 商品2,000/繰延内部利益300 間接的に商品が1,700となり正しい金額になる。 繰延内部利益戻入200によって 期首の商品が売れて、未実現利益が実現した事を損益勘定上にあらわしています。 収益ってよりも利益へプラスしてる勘定って感覚です。(分類は収益) 繰延内部利益控除300によって 期末の商品の、未実現利益を損益計算から除去したことを損益勘定上にあらわしています。 費用ってよりも利益をマイナスしてる勘定って感覚です。(分類は費用) こっから先は、これらの項目が最終的にはどうなるかって話なので あまり気にならなかったらシカトしちゃってください・・・ ↓↓↓ 続いて合併仕訳(本店・支店の財務諸表を完全に合体させるための仕訳) 本店・支店を完全に1つの会社としての財務諸表を作るための仕訳。 別々の会社じゃなくて、もともと1つの企業で 管理しやすいように帳簿を分けているだけなので・・・ ●本支店間取引の相殺 売上10,000/仕入10,000 ※これでグループ内での売上・仕入が抜かれて純粋な売上と仕入になる ちなみにこの仕入は損益計算書の当期商品仕入高を表している。 売上・・・本店のもの 仕入・・・支店のもの ●繰延内部利益等の振替 ※繰延内部利益、繰延内部利益戻入・控除の勘定が財務諸表からなくなるって事。 ①繰延内部利益 繰延内部利益300/商品300 ※これで完全に期末商品は内部利益が直接抜かれた金額になる ②繰延内部利益戻入 繰延内部利益戻入200/仕入200 ※仕入は損益計算書の売上原価の内訳項目の期首商品棚卸高を表している これで損益計算書の期首商品棚卸高から内部利益が抜かれる 売上原価が減ったという事は売上総利益が増えるという事です。 期首の商品は当期に売れているので、これで未実現利益が実現した利益として 売上総利益に含まれる事になる。 ③繰延内部利益控除 仕入300/繰延内部利益控除300 ※仕入は損益計算書の売上原価の内訳項目の期末商品棚卸高を表している これで損益計算書の期末商品棚卸高から内部利益が抜かれる ここは少しややこしいけど、 期首+当期仕入-期末=売上原価 だから、期末から内部利益が減ったという事は 期首+当期仕入から、マイナスする数値が減ったって事で 内部利益分、売上原価が増えたって事。 となると、内部利益分、売上総利益が減ったって事を表す。 なので売上総利益からは、ちゃんと未実現の利益が控除されて 正しい金額になります。 ちなみに 期首商品+当期仕入-期末商品=売上原価 を仕訳チックに表すと 期首商品××/期末商品×× 当期仕入××/ 本支店間取引の相殺では、当期仕入を貸方へ持っていったからマイナスされています。 ②は期首商品を貸方へ持っていってたから期首から控除 ③は期末商品を借方へ持っていってたから期末から控除 って事をになります。 2級の本支店会計は、詳しく説明すると 日商1級の範囲に、入っていっちゃうので 中途半端な所で説明を意図的に止めています。 ですが、個人的な感覚からすると それが、逆に2級の本支店会計を分かりずらくしてしまっている原因のような気がします。。。 わかりずらかったらゴメンなさい。。 少しでも疑問が晴れれば幸いです。
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