精神保健福祉士になるには・・・ 医療系の学部を卒業しました。施設開設のために必要な資格なのですが、１から学校に…

Question

精神保健福祉士になるには・・・

医療系の学部を卒業しました。施設開設のために必要な資格なのですが、１から学校に行くしか道はありませんか?

Answer 1

＞１から学校に行くしか道はありませんか?

必ずしもそうではありません。

精神保健福祉士になるためには、まず受験資格を得なければなりません。

受験資格を取るためのルートは、学歴や実務経験によって異なります。

以下では、その概要について述べます。

貴方の場合、「医療系の学部を卒業しました。」ということなので、下記【受験資格取得ルート】
のうち、①から⑥のどれかに該当するかと思います。

①②③以外の場合、国が指定する養成施設を卒業する必要があります。

通学コースもありますが、通信制もあります。

この養成施設を卒業することにより、受験資格を得ることができます。

受験資格を得てしまえば、後は、実際に受験し合格すれば、精神保健福祉士の資格を得ることができます。

社会保険労務士のようなインターン制度はありません。

筆記試験にのみ合格すればいい資格です。

養成施設の一覧は、コチラです→http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/se_10.html

【受験資格取得ルート】

①福祉系大学等（4年）卒業
卒業後、受験資格が与えられます。よって卒業の翌年に試験を受けることができます。

②福祉系短大等（3年）卒業
卒業後、1年間の相談援助実務の経験が求められます。実務経験が1年に達した後試験を受けることができます。

③福祉系短大等（2年）卒業
卒業後、２年間の相談援助実務の経験が求められます。実務経験が２年に達した後試験を受けることができます。

①～③は指定科目を履修していることが条件です。
基礎科目のみの場合、大学を卒業後もしくは相談援助実務経験後、国が指定する短期養成施設（通信制大学や専門学校）を卒業する必要があります。期間は６ヶ月以上です。

指定科目や基礎科目については、↓を参照してください。
http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/se_main_2.html

④一般大学等（４年）卒業
大学を卒業後、国が指定する一般養成施設を卒業する必要があります。期間は1年以上です。

⑤一般短大等（３年）卒業
大学を卒業後、1年間の相談援助実務の経験が求められます。実務経験が1年に達した後、国が指定する一般養成施設を卒業する必要があります。期間は1年以上です。

⑥一般短大等（２年）卒業
大学を卒業後、２年間の相談援助実務の経験が求められます。実務経験が２年に達した後、国が指定する一般養成施設を卒業する必要があります。期間は1年以上です。

⑦短大や大学の学歴がない場合
相談援助実務の経験が求められます。実務経験が４年に達した後、国が指定する一般養成施設を卒業する必要があります。期間は1年以上です。

なお、以下に相談援助実務の内容と実務先について記します。

【相談援助実務の内容】

必要とされる実務経験とは以下のような業務で、年間を通じた業務時間の概ね5割以上従事することが要件となります。

ｱ）精神障害者の相談（社会復帰などに向けた相談）
ｲ）精神障害者に対する助言、指導（退院後の再就職や住居探しなど）
ｳ）精神障害者に対する日常生活への適応のための必要な訓練（いわゆる生活訓練やＳＳＴなど）
ｴ）精神障害者に対するその他の援助（年金や生保の受給支援、家族との調整など）
ｵ）援助を行なうための関係者との連絡、調整等（ケースカンファレンスへの出席、関係機関との連絡、調整など）

なお、相談援助実務の対象となる施設や事業は、以下の通りです。
ｱ）精神科病院
ｲ）精神保健福祉センター
ｳ）児童相談所
ｴ）保健所
ｵ）市町村保健センター
ｶ）福祉事務所
ｷ）市町村社会福祉協議会

などです。

以上です。