解決済み
百貨店の社員とアパレル店員の違いについて。就職活動中の大学3年の男です。私は百貨店を志望しており、ESを書いているのですが、当然聞かれるのが百貨店業を志望する理由です。 私は高校生の頃からショップ店員のアルバイトをしていて、接客が好きだからというのが1番の理由なのですが、それだと、じゃあ百貨店じゃなくてもいいじゃん。となりそうでESが通らないのではないかと思ってしまいます。 私が思うのは、アパレルの店員はほとんど販売メイン。百貨店の社員は、販売以外にもマネージャーやリーシングやバイヤー、宣伝部など幅広い側面の仕事があると思っていますが、なんとなくこれだけでは弱いような気がします。 そこで、アドバイスを頂きたいのですが、百貨店の社員とアパレル店員の明確な違いはなんでしょうか?よろしくお願いいたします。
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'元'百貨店仕入担当者です。昨年・一昨年は新卒採用の一時面接も 担当しました。 ただ、先日百貨店を退職し、まったく違う業界に転職しました。 >当然聞かれるのが百貨店業を志望する理由です。 もちろん聞かれると思いますし、ESにも書くところがあると思います。 「百貨店業」を志望する理由と、「その会社(百貨店)」を志望する 理由があやふやだと、先には進めないと思います。 学生さんの『志望度』をはかる部分ですので、実際の面接でも ここがあやふやな学生さん、とくに「その会社」の志望度は 実際に旗艦店クラスの店舗に足を運んでいるかで簡単に測れて しまいますので、面倒でもしっかり事前に足を運んでください。 同業他社の事のみ熱く語った学生さんは全て不合格にしておきました。 >接客が好きだからというのが1番の理由 実は、採用側が求めているのはこの理由なんです。ここが無いと先に進めません。 ひどい学生さんだと「文化催事を企画したい」「街作りがしたい」と言う人も いますが、実際に配属されるのはまずは売場ですので、接客が好きでなければ 続かないだろうなぁ…、と判断されています。 接客が好きだから百貨店で働きたい、で、将来的には現場で腕を磨いて こういうことをしたい、というのであれば◎です。 それが、売場を実際に運営する売場責任者や、売場の品揃えを考えるバイヤー、 催事担当者、催事企画でもいいとは思いますが、実際の仕事は「現実」なので、 夢物語ではなく、地に足がついた話ができれば大丈夫でしょう。 >百貨店の社員とアパレル店員の明確な違いはなんでしょうか 実際に百貨店の店頭で商品を販売して、顧客を握っているのは確かに アパレル販売員です。確かに本当に接客して販売したいのであればアパレル 販売員のほうがいいのかも知れませんが、極端な話、ただ売場に立っている 売り子さんであれば、アルバイトやマネキンさん(人材派遣会社から派遣される 販売員の事を指す)でもいいわけです。そのなかで、アパレルの正社員として やっていくには・・・、と考えるとなかなか難しいので、本当にアパレルに販売員として 就職されるのであれば、そこまで真剣に考える必要があります。 一方で、百貨店の社員は売場全体を「回していく」という立場で仕事をする必要が あるので、そこがアパレル店員との明確な違いになると思います。 べつにアパレル店員が無責任とか言うつもりはありませんが、百貨店の社員 という看板(バッジ)を背負って売場に立つことになるので、それなりの責任感は 求められます。 最後に、私が百貨店業界を離れた(見切りをつけた)理由について。 ご存知の通り、百貨店業界は15年程前をピークに売上は右肩下がりで 推移しています。 ピークの頃は売上が年間10兆円弱ありましたが、現在は辛うじて6兆円あるぐらい。 10年後はどうなっていることか想像がつきません。 問題は「何故そうなったか」ということです。 ①規制緩和による競合の激化 ②顧客の高齢化 ③売場のSC化、テナント化の推進による、店の均一化と、小売ノウハウの消失 ④ビジネスモデルが時代に合わなくなってきている 規制緩和によって、大型商業施設の新設が容易になったため、郊外の大型 ショッピングセンターに客をとられているのが①です。そのため、子育てファミリー層が 百貨店に来なくなってしまい、急速に②が進んでいます。このままいくと、10年後には 現在の百貨店の主な顧客層の中高年は自力で来店することが出来ない年齢に なってしまいます。そして、そういう顧客を相手にしつづけてきたため、④が進行して しまいました。もう外商員が宝石や呉服を持って、お金持ちの家に売りに行っている 時代でもありません。 そして、私が見切りをつけた最大の理由が③です。 もし、縁があって百貨店に入社して仕事をすればすぐに分かりますが、取引先 (百貨店業界では、仕入先の企業をこう呼ぶ)の派遣店員無しでは、もはや百貨店は 自社だけで売場を運営する人員もノウハウも失ってしまっています。 それなのに、先ほど採用面接の現場で説明したように「売場志望」の学生を もてはやす、という建前と現実の乖離についていけなくなりました。 『人のふんどしで相撲を取る』ということわざはよく百貨店の実際を揶揄する 言葉として以前から使われてきましたが、最近では『人に相撲自体をとってもらう。 百貨店は、相撲をとってもらうように頼んで、負けたら文句を言うだけ』の 集団に成り下がってしまっています。 こんな状態で、もし会社がどうにかなったら、私自身に何も残らないと思い、 転職をすることにしました。幸い、すぐに採用してくれる会社を見つけることができ よかったと思っています。 ご検討ください。
なるほど:8
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