すでに市に採用されることが内定していて、来年4月までにどのような勉強をしたらよいか、という趣旨でよろしいでしょうか。 事務系の地方公務員の場合、様々な部署を異動していくことになります。 実際に出世していくのは、財政・企画総務から現場まで幅広い実務を経験していった人です。 特定の職場にずっといる人は、なかなか出世していけません。 これは、技術系の職員が事務系の職員より出世が遅いことからわかるように、スペシャリストよりもジェネラリストが(少なくとも出世には)求められているからです。 したがって、社労士や消費生活アドバイザーのような特定の知識に特化された資格はあまり意味をもちません。 国民健康保険関係の部署や消費生活センターに配属されれば知識を活かせるでしょうが、そこにいるのはせいぜい5年程度ですし、配属されてから勉強しても間に合います。 年齢が上がってくると、資格を理由にそれらの部署にスペシャリストとして貼り付けられるかもしれませんが、それらの職場はあまり重要視されていないことが多いため、出世コースからは外れます。 出世よりもやりたい仕事を定年までやっていきたいというのであれば、それもいいのでしょうが、採用前に深く考える必要はないでしょう。 人事は出世コースですが、民間企業の労務管理や社会保険に主眼に置いた社労士試験の知識と、地方自治体の人事に必要とされるスキルがかけ離れているので、ほとんど関係はありません。 どうしても資格を取得しておきたいのであれば、TOEIC等の語学関連資格をお勧めします。 語学能力はどの部署でも必要ですし、TOEICならスコアが点数単位で出るので、取得に失敗して何も残らないといったことがないのが魅力です。 後は、日商簿記1級でしょうか。 企業誘致や観光開発は自治体の中では比較的花形と呼ばれる部署です(少なくとも国民健康保険や消費生活センターよりは花形です)。 これらの部署で働くにあたって、日商簿記1級は民間企業と交渉するのにある程度武器になります。 ただし、2級以下ではあまり意味がありません。 どちらにせよ、採用されてから勉強しても間に合いますから、今は資格よりも短期留学や長期ボランティア活動といった学生でないとできない経験をしておくことを強くお勧めします。
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社会保険労務士資格は、民間で共済にあたる社会保険類・労働保険類を人事・総務担当者になり代わって手続き代行できるスペシャリストであり、同時に労働法に明るく労災保険適用なども同じく手続きを代行できる業務独占性を備えています。 が、こういった優位性はあくまで「開業社会保険労務士」として独自の事務所を構える場合に与えられるもので、公務員が試験合格後も引き続き職務を続行する場合、社労士を名乗るための登録は可能である代わり、「開業」すれば兼業規定に触れる点が問題であり、結局優位性を享受できない中での社労士登録でしかなくなります。 このため現役公務員がぜひともと受験に取りかかる動きは鈍く、一部公務員職に認められる「問題の部分免除」は公務員を退職する(した)前提での受験者がごくごく一部存在するだけです。 このことからお判りになるように、公務員の場合の職務上のメリットはないも同然で、精神的満足における自信の構築が目的の主体ということになりましょう。 もっとも、この資格は一度試験合格すれば一生もので、社労士を名乗るための「登録」はいったん抹消手続きをとってもいつでもまた再登録が可能です。 ですので、質問者さんが「壁の高いもの」ということでお考えなら格好の勉強対象ということもでき、合格後に資格を活かすかどうかは「将来その気になったときに考える」ことでもいいと思います。 消費生活アドバイザーなども勉強内容は有益だと思います。あと、キャリアコンサルティング系の資格とか産業カウンセラーとか、お役所勤めの場合に習得知識が少々なりとも役に立てそうな資格でいけば、そんなところです・・・
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