私は春から大学３年生になります。 公務員試験について質問です。 試験の日程はどんな感じなのでしょうか。大まか…

Question

私は春から大学３年生になります。

公務員試験について質問です。
試験の日程はどんな感じなのでしょうか。大まかで構いませんので、教えてください。
一次合格･二次合格…など、順序よく進んだ場合、何月くらいまでかかるのかなども教えていただきたいです。
自分でも公務員試験ガイドを確認しようと思いますが、どうしても今知りたいので、よろしくお願いします。

Answer 1

１）公務員試験の種類
大卒対象の場合，
①専門と教養の両方あり，②教養のみ，の２種類があり，
高卒対象の公務員試験の場合は教養のみです。
●大卒対象①は
国家Ⅰ種，Ⅱ種，東京都Ⅰ類，特別区Ⅰ類，
各道府県庁上級，中級のほぼすべて，
政令指定市上級，中級のほぼすべて，
政令指定以外の市役所上級，中級の一部などです。
※中級は一部教養のみ，ただし，中級を実施している自治体は少ないです。
●大卒対象②は
政令指定以外の市役所上級，中級の一部
国立大学法人，独立行政法人のほとんど，
警察官Ⅰ類orＡ，消防Ⅰ類のほとんどなどです。
※消防は，札幌市，千葉市，神戸市などで専門もあり。
●高卒対象は
国家Ⅲ種，東京都Ⅲ類，特別区Ⅲ類，
道府家初級，市役所初級，警察官Ⅲ類orＢ，消防などです。

２）試験科目
●一次学科試験
（専門）
法律系→憲法，民法，行政法，その他
経済系→経済ミクロ，同マクロ，財政学，その他
行政系→政治学，行政学，社会学，その他
その他の系
科目選択制になっている場合，何を選択するかは人それぞれ
ですが，上記その他はマイナーもしくは特殊な科目なのでその他
としました。
したがって，その他でない科目は通常選択すべきかと。
（教養）
知能→数的処理，文章理解
知識→社会科学（政治経済），人文科学（歴史・地理など），
自然科学（生物・化学など）です。

学科はほとんどが五肢択一ですが，一部試験種の専門科目は記述式。

●二次人物試験
小論文，面接試験，集団討論などです。
※小論文は試験種によっては一次試験で実施

３）勉強方法
①独学→教養のみなら独学でも可能
②公務員予備校に通う
③通いたいけど，それが無理なら，通信教育
※通信教育は，テキストと問題集だけの安価なものはお勧め
できません。講義が収録されたＤＶＤ付の通信教育をお勧めします。

予備校は，グーグルなどで「公務員試験予備校」と入力して
検索すれば，いろいろと調べられます。
予備校に行くことの価値は，
●試験情報がスムーズに得られる。
●復習テストなどで，そのときの実力を測定できる。
●テキストや問題の質問，学習の進め方などの相談ができる。
●面接や小論文の指導をしてもらえる。
●仲間（刺激し合える良きライバル）ができる。
予備校を選ぶときは，電話予約し，直接訪問して
スタッフの話を聞いてみるのがいいでしょう。

４）公務員予備校での生徒の構成
大学２年生時入学 ５％→多くは夏または秋以降
３年春～夏に入学 45％→多くは４～５月
３年秋以降に入学 20％
４年生，大学院生 15％
大学卒業後まもなく５％
民間企業に勤務中 ５％
民間企業の退職者 ５％

５）一次合格ライン
細かい科目別の合格基準はありません。
専門全体の得点＋教養全体の得点で判定されます。
専門が70％なら，教養は45％
専門が65％なら，教養は50％
専門が60％なら，教養は55％
※特別区だけは，問題が比較的容易なので，専門は
上記＋５％でしょう。

※教養のみの場合，60％以上といわれていますが，近年は面接
重視なので，60％以下でも大丈夫かも。
とくに，男子の警察官は40％程度でも大丈夫なようです。

６）地方公務員は面接重視傾向
近年地方公務員の採用試験は，どんどん二次試験，
つまり面接や集団討論の配点比重が高まっています。
自治体によっては，学科が２割，面接などが８割と
いう配分です（静岡など）。
また，学科試験の合格順位はリセットされて，
二次試験には上乗せされない自治体もあります。

７）一次試験日程
代表的なものは
●４月～５月 国家Ⅰ種，東京都Ⅰ類，特別区Ⅰ類，
警視庁警察官Ⅰ類，神奈川県警，千葉県警，埼玉県警など
国立大学法人，各種独立行政法人，裁判所事務官など
●６月 国家Ⅱ種，国税専門官，防衛省，
各道府県庁上級，市役所Ａ日程（政令指定市上級と政令指定
でない市役所上級の一部），東京消防庁Ⅰ類，その他
●７月or８月 市役所Ｂ日程（政令指定でない市役所の一部）
●９月 市役所Ｃ日程（政令指定でない市役所の一部）
刑務官，入国警備官など
高卒対象のほとんど（国家Ⅲ種，都道府県や市役所の初級）

８）学習開始時期
専門と教養の両方ある試験を受ける方は，人によっては
半年前後で合格していますが，できれば１年前後の学習期間
はほしいです。
教養のみであれば，半年くらいでも大丈夫かもしれません。

９）必要学習時間
専門と教養の両方があり，４月ころから始める場合なら，
春～夏 週20～25時間
秋～冬 週30～35時間
年明以降 週40時間以上

10）情報入手方法
①人事院，各自治体のホームページ
②書店の公務員関係の書籍
③大学のキャリアセンターや高校の進路相談
④知恵袋など
⑤予備校に入学すれば，予備校

今回はこのくらいで。